2024.11.05佐渡の南蛮エビがドローンで海渡り東京へ:実用化に向け、課題はコスト面【新潟】
佐渡の南蛮エビがドローンで海渡る
佐渡の特産『南蛮エビ』が、ドローンで海を渡りました。新幹線と組み合わせて、その日の午後には新鮮な海の幸が、東京・銀座にある新潟のアンテナショップの店頭に並びました。
5日朝、佐渡市の松ヶ崎海岸に持ち込まれたのは、4日に水揚げされた"南蛮エビ"です。このエビを運ぶのは、飛行機型のドローン。2023年に続き2回目の実証実験で、事前に飛行ルートを記憶させ自動操縦で目的地まで飛行できます。
目的地は、約50km離れた新潟市中央区の西海岸公園です。
■入澤芽生記者
「佐渡を出発したドローンがいま、新潟市の上空に見えてきました。海を渡って、もうまもなく新潟市に着陸です。」
出発から33分で目的地に到着。今回の実験では、佐渡の出発地点を変更し、機体を新たに選定したことで飛行時間が約20分短縮されました。JR新潟駅に到着すると南蛮エビは、粟島の海産物と共に上越新幹線に乗せられ、東京へ運ばれました。
今回は、佐渡を出発して約5時間で『銀座・新潟情報館 THE NIIGATA』の店頭に並べられました。
■県漁業協同組合連合会 長沼賢二両津支店長
「佐渡も離島なので、流通という問題は当然出てくる。いち早く、皆様の食卓に新鮮な魚を届けられるのは非常に良いこと。」
今後の課題としては、天候に左右されない安定した就航と運航にかかるコスト面が挙げられます。
■AIRWINGS合同会社 林賢太代表
「どれだけの価値を提供できるかにコストは見合うのかというところだと思いますので、これをまず価値だと思っていただく取り組みを、今後引き続き進めていきたい。」
JR東日本企画などは、2025年3月までの実用化を目指しています。