2023.05.10体力勝負の消防隊員 定年延長に向けて50歳以上対象に特別トレーニングメニュー【新潟】
定年延長に備え消防隊員の体力維持を
ベテランの消防隊員が、トレーニングに励みます。燕市と弥彦村の消防本部が50歳以上の隊員を対象に体力維持のための特別なプログラムを導入しました。背景には、公務員の定年延長という事情がありました。
燕・弥彦消防本部が導入した健康保持増進プログラム。10日の公開トレーニングには、50歳以上の消防隊員約10人が参加しました。あらかじめ測定した体力や健康状態のデータをもとに専門のトレーナーが各隊員に合わせたトレーニングメニューを提供します。
こうした取り組みの背景には段階的に進められる公務員の定年延長があります。今後、段階的に65歳まで引き上げられるため、現場に出る期間が長くなるのです。
■燕消防署 鈴木要之介副参事
「少しでも現場に長く出られるように頑張りたい。地域住民のために少しでも力になれればと思っています」
■燕・弥彦総合事務組合消防本部 金子貴浩課長補佐
「こういう機会を組織がせっかく作ってくれたので、体力維持に努めて、若い者に負けないような動きができればいい」
現在、こちらの消防本部の50歳以上の隊員は、全体の28.3%。しかし、定年が65歳になる2032年には53%になる見通しです。
■燕・弥彦総合事務組合消防本部 齋藤康弘次長
「これから50代の職員が増えてくる中で、消防職員の体力の維持、健康の維持は重要になってくるので、プログラムを活用して、長く活躍できるような体づくりに努めていきたい」
隊員は定期的にテストを受けながら、いつでも現場に出られる体力の維持に努めます。