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2025.03.05備蓄米放出でコメの価格は落ち着く?卸売業者「足りない分を補うイメージ」【新潟】

備蓄米放出でコメの価格は落ち着く?卸売業者「足りない分を補うイメージ」【新潟】
2カ月分くらいは早食いして出ている現状
阿賀野市に本社を構えるコメの卸売業者「壱成」。
案内してもらった倉庫には、出荷前のコメが並びますが・・・。

■壱成 早川典孝社長
「(ここにあるコメは)収穫した9月の段階で、価格と行き先はすべて契約済み。いつもの年だと通路のギリギリまであるが、今年は保管しているお米は少ない。去年の6月の米騒動が始まって、通常だったら9月の新米の時期にはまだまだ在庫はある状態で新米をスタートするが、去年の場合はまるっきりお米がない状態で新米をスタートさせている。2カ月分くらいは早食いして出ている。」

こちらの業者で取引しているコメの価格は、平均で5kg・約3500円~3600円ほど。早川さんは5kgで3000円ほどが適正ではないかと話します。

■壱成 早川典孝社長
「実際、今のお米の価格は行き過ぎた価格。生産者に高くなった分、還元されるならそれでもいいが、生産者には還元されずに知らない世界でどんどん上がっている。お米の消費離れになるんじゃないかと懸念があり、心配していたところ。」

農林水産省は『備蓄米の放出』について、第1弾の15万tについては3月10日から入札を開始し、残りの6万tについても早急に入札の準備を進めるとしています。

さらに、江藤農水大臣は放出後の流通状況を見極めた上で、追加も検討する意向を示しています。

■江藤拓農水大臣
「21万tでなかなか流通の改善が見られないということが確認されれば、機敏に機動的に追加を行うと考えております。」

壱成は、備蓄米の入札には参加できず、実際に備蓄米を取り扱うかも不透明だということです。価格の安定という意味で、備蓄米の放出は「ありがたい」と話しますが、その量と効果については慎重に見ています。

■壱成 早川典孝社長
「業界では2024年度産の安定供給を図るには、50万~60万tくらい足りないと言われている。その中の21万tなので上げどまりはするかもしれないが、どこまで価格が下がるのかなというのは、ちょっとまだ安堵できない。足りない分を補うというイメージで考えている。」

備蓄米は、3月中旬にも業者に売り渡され、3月下旬には店頭に並ぶ予定です。
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