県は「福島原発事故に関する3つの検証」の総括をとりまとめ、13日に公表する方向で、柏崎刈羽原発再稼働の是非を巡る議論の本格化が予想されます。西村康稔・経済産業大臣は閣議後の記者会見で「国が前面に立って地元の理解を得ながら再稼働を進める」との政府方針を改めて強調しました。

西村大臣は、テロ対策の不備など不祥事が相次いでいる東京電力について「遺憾」としつつ改善に向けた取り組みは評価しました。

■西村康稔経済産業大臣
「組織の体質は変えていくことはできるとも考えております。会長、社長にも会うたびにですね、改善の取り組みを組織全体にまで徹底するよう強く求めるところであります。」

柏崎刈羽原発では原子力規制委員会による東電の「適格性」を確認する検査が11日から始まり、13日まで続きます。
西村大臣は再稼働の時期について、検査などが続く中「見通せる状況にはない」と述べましたが前向きな姿勢です。

■西村康稔経済産業大臣
「経産省としても柏崎刈羽原子力発電所の必要性や意義について新潟県などの立地自治体の関係者の理解、協力を得られるようですね丁寧に説明をしていきたい。」

政府としても安全確保を前提に実質国有化している東電の取り組みを後押しする考えです。