2023.09.08ナマコのタマゴ2億個など大量廃棄 養殖業者が「事業縮小」 中国「禁輸」措置で苦渋の決断【新潟・佐渡市】
佐渡市「浦島三和」8月30日・中国の禁輸発表直後の様子
原発処理水を巡る中国の禁輸措置を受けて苦渋の決断です。佐渡市のナマコ養殖業者は、当面、輸入再開の目途が立たないと判断し規模の縮小を決めました。
佐渡市の養殖業者「浦島三和」は、輸入禁止前は佐渡市で水揚げされた天然ナマコを年間約30t、塩で加工し中国に輸出していました。また、島内や県内外の漁協などに販売する放流用のナマコの種苗を8千万匹養殖していました。
しかし、中国の輸入再開は当面見込めないと判断。また今後、種苗の販売も難しいことから、コスト削減のために苦渋の決断として事業規模の縮小を決めました。
現在3cm前後に育っている種苗8千万匹のうち8割余り・7千万匹と、これからふ化するタマゴ約2億個をすべて廃棄することを決め、現在廃棄の作業を続けています。
さらに輸入禁止が長引けば11月から5月までがシーズンの、漁師から買い取る天然ナマコの加工も難しくなるとみています。
*動画は8月30日放送 中国が禁輸発表直後の「浦島三和」