2023.11.13咲花温泉の老舗旅館が事業停止 集客落ち込み・コスト増 後継者問題も【新潟・五泉市】
老舗旅館が事業停止 集客減・コスト増・後継者問題も
五泉市の咲花温泉の老舗旅館が事業を停止したことがわかりました。新型コロナウイルスによる集客の落ち込みや、コストの増加、さらに後継者問題も影響したということです。負債は約7000万円と見られています。
民間の調査会社によりますと、五泉市・咲花温泉の「いろりの宿 平左エ門」は1969年創業の老舗旅館で、7~8室ほどの和室をそろえ、JR咲花駅からも阿賀野川からもほど近い立地と手ごろな料金体系で、宿泊と、日帰り入浴にも対応し、2019年ごろまでは6000万円ほどの年売上高で推移していたといいます。
しかし、2020年春以降、新型コロナの感染拡大で集客は大きく落ち込み、2023年7月期の年売上高は3000万円台に低下。助成金などを申請ししのいでいましたが、食材やエネルギー価格の高騰から資金繰りが厳しくなり、後継者問題や設備の老朽化もあり事業継続を断念しました。