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2023.09.07嗚呼!伝統の法政大学応援団 真夏の過酷合宿・応援に生まれる言葉の重みと地域との縁【新潟・新発田市】

嗚呼!伝統の法政大学応援団 真夏の過酷合宿・応援に生まれる言葉の重みと地域との縁【新潟・新発田市】
伝統の法政大学応援団 過酷な夏合宿
創設98年の伝統を誇る法政大学応援団がこの夏、新発田市で合宿に臨みハードな練習に打ち込みました。伝統の応援団の練習に迫りました。

3日、新発田市民文化会館で学ラン姿の応援団が迫力の応援を披露しました。彼らは法政大学応援団。
8月29日から9日間、新発田市の月岡温泉で合宿をし、厳しいトレーニングに励んでいました。

早朝6時半。法政大学応援団の長い一日が始まります。

■団員
「はじめー!」

最初のトレーニングはロードワーク、指導するのは4年生の岸野友亮団長です。

■岸野友亮団長(4年)
「明治神宮野球場はギンギンの太陽が照り付けて、その中で学ランを着て応援するので非常に体力が必要で、倒れたら選手の応援にならないので、そのための体力を錬成する目的で早朝から走っています」

ロードワークは、ただ走るだけではありません。仲間をおんぶをして走るのは、2年生の濱田泰誠さんです。

■団員 濱田泰誠さん(2年)
「厳しい練習ですがその分体力を作れるし、自分の成長を一番感じられる機会だと思うのでいい練習だと思う」

四つん這いで走るのは、同じく2年生の布施拓真さん。

■団員 布施拓真さん(2年)
「初めは応援団という存在を知らなった。入学時にサークルや部活の紹介で先輩たちと会い練習や試合の応援に参加して勢いで入団した。自分に合っていると思った。」
■岸野友亮団長(4年)
「体に負荷をかける種目だったり精神的な不可もかけて、それでも諦めずに限界を超えられるかも応援団としてのポイント。野球応援の負けているときの9回裏とかそういう場面はあるので、そういう時の精神的な持ち方を鍛える意味がある。」

早朝のトレーニングは、およそ1時間半続きました。

■団員
「朝食準備、はじめー!」

走って宿へと戻ります。

法政大学応援団は大正14年に誕生。東京六大学野球を有志が応援したのが起源でした。98年目を迎えた今は、様々な競技を応援していますが、野球部の応援が最も重要だと言います。

朝食会場の入り口に団員が立っています。直立不動が義務。私語も厳禁。そこに団長を先頭に4年生が朝食会場にやってきました。

■団員
「あいさーーーーつ!」
「押忍!」

そこには、女性の姿も。法政大学応援団は、チアリーダー部と吹奏楽部、そして早朝からトレーニングをしていたリーダー部、総勢99人で活動しています。そのうち91人がこの合宿に参加、新発田市で実施するのは初めてです。

■チア総務部長 寺本咲樂さん(4年)
『新発田市はすごく人が温かいというのが一番の印象。たくさんの方にご尽力いただいているので温かい方が多い場所だなと実感した。」

新発田市は、こうした合宿の誘致に力を入れています。

■地域おこし協力隊 皆川浩一さん
『スポーツツーリズム・運動部の合宿誘致は、去年の新型コロナ禍でも1000人以上、今年は2000人を超える人数が合宿に来てくれた。カルチャーツーリズム・文化部の合宿誘致、いずれはスクールツーリズム・修学旅行などの誘致につなげたい」

宿泊や飲食の経済効果だけでなく、街が学生にとっての”思い出の地”となり、旅行やふるさと納税のきっかけになると期待しています。

■吹奏楽部長 細川真白さん(4年)
「合宿でたくさんの新発田市民にお世話になった。また遊びに来たいなと感じている」

朝食を終えた応援団・リーダー部は再びトレーニング。拍手や応援の動きなど技術を磨きます。
岸野団長は、黙って見つめるだけ。3年生の谷田部和真さんが2年生の2人を指導します。

■団員 谷田部和真さん(3年)
「高校時代から応援団で東京六大学野球の応援を見て法政大学の応援団がかっこいいと思った。応援団に入りたくて法政大学に入学した。練習は見ていて厳しいと感じると思うが自分たちのためになると思って取り組んでいる」

過酷なトレーニングが続く中、取材スタッフに対しこんな叫びが上がりました。

■団員
「いつ放送されますかーーーー?」
「全国でみれますかーーーーー?」
■記者
「新潟ローカルでーーーーす」
■団員達
「まじかよーーー!」
「うぉぉぉぉぉ」
「特集されたらみたいぞー!」

こんなやり取りにも意味があります。

■岸野友亮団長(4年)
「その場の雰囲気を明るくして盛り上げるのも応援団の大事な役割。球場で元気がないと選手の応援にならないので、自由になんでも言って良いから好き勝手盛り上がれと言ってある」

練習は水分補給以外、手を休めることなく、およそ2時間続けられました。
早朝から始まった練習はまだ半分。団員たちは昼食後の午後練習、さらに夕食後の夜間練習に臨みます。

■岸野友亮団長(4年)
「法政大学野球部でレギュラーで出場するメンバーは血がにじむような努力をしてきたと思う。選手たちに頑張れとかかっ飛ばせと命令で応援するからには選手を超える努力が必要。過酷な練習は言葉の重みや説得力のために絶対に必要。」

9月3日、新発田市民に合宿の成果を披露する発表会が催されました。
キレのある動きを見せる岸野団長。2年生の2人がしっかりと脇を固めます。思いを込めて応援を披露しました。

■岸野友亮団長(4年)
「すごく立派なホールをかしていただいて、たくさんのお客さんが入って来てくれて新発田市の皆さんに感謝を伝えるいい機会になった。また新発田市に合宿に来させていただける機会があれば、ぜひ来させていただきたい。」

この夏、法政大学応援団と新発田市の間に、縁が生まれました。
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