2023.05.16家庭向け電気料金 来月から値上げへ 去年値上げの企業は節電に苦慮【新潟】
政府の関係閣僚会議を経て東北電力を含む大手電力7社の家庭向け電気料金の来月からの値上げが事実上決まりました。家庭での節電に頭を悩ませることになりそうですが既に値上げされている企業も対応に苦慮しています。
値上げするのは北海道、東北、東京などの電力7社。値上げ率は県内が含まれる東北電力は一般的な家庭の場合平均で24%で、試算では1カ月の電気料金は値上げ前、8032円だった場合、1万142円となります。エネルギー価格の高騰などからの家庭向け電気料金の値上げ。当初予定されていた4月から先送りされていましたがついに実施となります。
一方、企業向けは既に去年11月に値上げされていました。
■カワイ精工 川合忠昭社長
「本当に電気料金でこれだけ悩まされたのは初めて」
プラスチック製品の金型などを扱うカワイ精工。電気料金は去年の同じ時期と比べて1.3~1.5倍に上がっています新型コロナの影響から回復し受注が増えている一方で、電気料金の値上がり分は価格に転嫁できずにいます。
■カワイ精工 川合忠昭社長
「売り上げがそこそこ上がった分がまともに電気料金で落とされてしまって、利益が出なかった」
冷房の温度管理など節電に取り組みつつ、県の補助金を利用して消費電力の少ない新設備を導入しました。
■カワイ精工 川合忠昭社長
「今ようやく節電の効果は感じている、今の仕事の量にもよってかわるので、一概によれないが、電気料金が下がっている」
一方、節電の取り組みは限界となり、今後は需要の多い部門の売り上げでカバーを目指したいとしています。