2023.09.12山を越え「未踏」のビジネス分野への挑戦 プロジェクト「ETSUZAN」スタート【新潟】
若手のビジネスプランを支援「ETSUZAN」
誰も踏み入ったことのない未踏の分野でビジネスチャンスを模索する、新たな人材を発掘するプロジェクトその名も「ETSUZAN」が始動しました。
「ETSUZAN」の名のもとに、様々なビジネスプランを携えて学生や社会人が集まりました。
■ETSUZAN事務局 石川翔太さん
「新潟の中の土壌はスタートアップが生まれるための県単位の動き方の土壌が少しずつできはじめている」
名前の由来は田中角栄元総理を支えた組織「越山会」から。
経産省の企画をベースに、ITを活用しつつ、だれも踏み入ったことのない「未踏」のビジネスを模索する若手を支援するプロジェクトです。県内限定で募集し6つのチームの企画が採択されました。
■ETSUZAN事務局 石川翔太さん
「論理的な事業の可能性、サービスとしての社会的価値を判断しているというのが裏側にあるロジック」
ITの技術も、起業の実績もあるプロジェクトマネージャーがアドバイス。スタートアップを支援する企業などが運営にあたり、費用面でチームを支援。起業や商品化の道筋をつけることを目指します。
それぞれのチームのアイディアとは。
新潟大学工学部の学生チーム「Dialive(ダイアライブ)」は糖尿病患者の行動変容を促すサービスを提案。
社会課題の解決に向けたものだけではありません。長岡高専のチーム「Weareable(ウェアラブル)」は、日常の様々な動きに効果音を付けるという遊び心あるデバイスの開発です。
チームSiteサイトは長岡ならではのアイディア。「山」に関するマッチングアプリのようなシステムです。
■チームSite 金澤智さん
「山菜採りをするときに山の所有者の知り合いがいないから許可を取って入れなくて困るという話を聞いて、自分たちのアイディアやITで課題を解決できるのは自分達でもワクワクするし、困りごとを解決する意義もある」
山の所有者の登録を募り、山菜採り・キノコ取りなどをしたい人の入山や利用時間、料金の支払いまで管理します。
■チームSite 金澤智さん
「事業的にも開発面でもプロトタイプはできているんですが、まだまだ課題を抱えていまして、プロジェクトマネージャーや運営事務局にアドバイスをいただきながら 最後1月に開発を完了して事業の検証まで進めたい」
このアイディアに、起業の先輩からは山の保全活動にもつながるという評価がある一方、課題の指摘も。
■ETSUZAN事務局 高瀬章充さん
「難しいポイントは山を持っている人にどう使ってもらうかというところと、アプリを使う側・山の中に入っていきたい人をどちらもどう開拓していくか。ビジネス的な難しさはあると思う。」
課題を踏まえてチームは。
■チームSite 安宅理彩さん
「自分たちで行動してユーザー目線になっていけば ニーズも撮れるんじゃないかと思っているので、ユーザー目線で行動を意識したい」
新たなビジネスチャンスは生まれるのか。ゴールは来年1月です。