2023.02.28悩ましい「花粉」の季節 今年は例年より飛散量が多い?医師に聞く今年の傾向と対策【新潟】
悩ましい花粉の季節
「春一番」が観測されるとともに「花粉」の季節がやってきました。例年よりも飛散量が多い予想の中で、患者の状況はどうなっているのか、医療現場を取材しました。
新潟市中央区の大滝耳鼻科クリニックには、朝から花粉症患者が診察に訪れていました。
■20代男性
「いつもは3月中旬くらいに受診するが、症状が出始めてまずいなと思い、早めに来た」
大滝耳鼻科クリニックでは、例年の2倍近いペースで患者が増えています。
花粉の飛散量が多くなることが予想され、症状がさらに重くなることが心配されています。
■大滝医師
「今まで症状が軽かった人も今年花粉が多いと、今年は厳しい・つらいという人も多いし、今まで何もなかった人でも花粉が多く飛ぶとその時に花粉症になってしまう人もいる。女性では30~50代くらいの発症が多くて今ままで何ともなかったけど今年は…という人もいる」
3月13日からは、新型コロナウイルス対策の緩和でマスクの着用が個人の判断にゆだねられますが、花粉症の人は着用を続けてほしいと話します。
■大滝医師
「ちょうどその時期は花粉が新潟は最大に飛ぶ時期になる。マスクをつけると花粉の70%をブロックできるとされている。花粉症の人は4月中旬くらいまではつけた方がいい」
大滝医師によると、花粉が多く飛ぶのは気温が上がってきて風の強い日で、特に日中は外出を控えたほうがいいといいます。洗濯物を外に干さないことや、換気の際に窓を開けるのも様子を見ながらしたほうがいいということです。
症状が軽い人は基本的に飲み薬、点鼻薬・点眼薬、症状が重い人には舌下免疫療法が効果的で、治療を始めた人の9割が次のシーズンには症状が軽くなるということです。