2025.03.24改善評価も“スマホ持ち込み”に苦言:核セキュリティ問題検証 第三者委が報告書【新潟】
今後は半年に一度東京電力に報告する方針
東京電力が核セキュリティ問題を検証するために設けた第三者委員会が、6回目の報告書を提出しました。改善状況を評価する一方で、無許可でのスマートフォン持ち込み事案などについて対策を求めています。
報告書は、原発の視察や社内の聞き取り調査などを踏まえてまとめられました。この中では不要な警報の数が減っていることや、核セキュリティ部門と他の部門とのコミュニケーションが活発になったことなどを評価。
その一方で、立ち入り制限区域の縮小にかかる工事が遅れていることや、無許可でのスマートフォンの持ち込みなどがいまだ発生していることに苦言を呈しています。
■各セキュリティ専門家評価委員会 板橋功委員長
「一人ひとり意識を持ってやらないと、なかなか防げない。それとあわせて機械的にダブルで(チェックを)しなければならないだろう。」
第三者委員会は「問題点が集約されつつある」として、報告書の作成は今回で終了し、今後は半年に一度東京電力に報告する方針を示しています。