2024.09.26新発田市にAI搭載クマ検知カメラ設置、安全対策強化へ【新潟・新発田市】
クマ検知AIカメラに期待高まる
新たなクマ対策として、AIを搭載したカメラが新発田市に設置されました。人の目以外でもクマの出没が確認できるため、被害を未然に防ぐことが期待されています。
村上市に設置されたクマ検知AIカメラ。クマが認識されると、赤枠で囲まれます。県は、事業者とともにクマを識別できるAI搭載カメラの実用化を目指していて、今年中に山中などに設置するとしていました。
今回、新発田市は6つのAIカメラを市内に設置しました。
■入澤芽生記者
「センサーが何かが通ったと感知すると、AIカメラが起動し撮影を開始します。撮った映像にクマが写っていると判断したら、市民にあんしんメールが届きます。」
新発田市では、今年に入ってすでに13件クマの目撃情報や痕跡が確認されています。昨年は、147件のクマ出没情報が確認され、2人に人的被害がありました。今回、AIカメラが設置された五十公野地区では、昨年9月下旬に70代男性が腕と足を負傷。市民の安全を守るため、クマ検知AIカメラに期待が高まります。
■新発田市農林水産課里山保全係 下村拓実主事
「クマの検知AIカメラをつかって、人の目撃以外によるクマ出没の確認をすることで、迅速かつ効率的にクマ対策が行えるという風に考えております。人身被害の発生を抑える、ゼロにする意気込みでやっていきたいと考えております。」
設置場所のすぐ近くには集落があり、市はクマ検知AIカメラを設置することでクマ対策に関心をもち、警戒を緩めないでほしいとしています。
■新発田市農林水産課里山保全係 下村拓実主事
「あんしんメール等で呼びかける対応をしていきますし、クマが寄り付かないような対応も行っていきたいなと考えております。」
県内では、南魚沼市でもクマ検知AIカメラの設置が開始され、クマ対策に新たな一歩です。