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2022.11.17求刑死刑・無罪主張 新発田市女性殺人事件 18日判決へ 専門家が注目するポイントは【新潟】

求刑死刑・無罪主張 新発田市女性殺人事件 18日判決へ 専門家が注目するポイントは【新潟】
喜納尚吾被告 18日判決言い渡しへ
 2014年に新潟県新発田市で当時20歳の女性を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判は、18日判決が 言い渡されます。すでに別の事件で無期懲役の刑が確定し、服役している男にどのような刑が課せられるのかに注目が集まっています。
 喜納尚吾被告(39)は起訴状などによりますと、2014年1月15日の未明、新発田市の当時20歳の女性の車に乗り込み、女性にわいせつな行為をしてけがを負わせ殺害した罪などに問われています。
女性の車は、新発田市内の山中で見つかり、事件の3か月後には、近くの小川で、女性の遺体も発見されました。
 先月17日から始まった裁判員裁判で検察側と弁護側は、事件なのかどうかを争う「事件性」と喜納被告が犯人なのかを争う「犯人性」を争点に対立しました。
 検察側は、女性の死因が窒息死か溺死であるとして「確定的殺意があった」とし、また、女性の車のハンドルに、喜納被告と女性の混合したDNA型が検出されたことなどを明らかにして、「犯人は喜納被告である」と主張。これに対し、喜納被告は一貫して無罪を主張しました。裁判は13回の審理を経て、今月7日に結審。検察は「更生の余地がない」などとして、喜納被告に死刑を求刑しました。
 喜納被告は、2013年8月から12月にかけて、女性に乱暴して死なせるなど、わいせつ目的の4件の罪で無期懲役の刑が確定し、服役しています。すでに確定した罪が今回の判決にどの程度影響するのか。立命館大学で刑法が専門の本田稔教授は前例のない司法判断になると話します。

■立命館大学法学部 本田稔教授
「裁判官が今回の事件の量刑を判断するにあたって、2018年の事件を考慮していると思うが、いわば蒸し返しのようになっていないかどうか、二重処罰の禁止の原則に抵触していないかどうかを慎重にチェックする必要がある」

 憲法39条には、一度刑が確定した行為について、再度罰することを禁じた「二重処罰の禁止」が定められています。さらに、厳しい量刑が課せられた場合、被告人に不利に働く可能性があると指摘します。

■立命館大学法学部 本田稔教授
「もしも今回の事件について死刑を言い渡してしまうと、すでに言い渡されている無期懲役は確定していて、また執行されているので、被告人には数年の懲役刑と死刑が課されることになる。つまり死刑を超える刑を言い渡している。果たして日本の刑法の中に死刑を超えるような刑を言い渡すことができる条文があるのかというと私は少なくともないと考えている」

 無期懲役で服役中の受刑者が、殺人事件で審理されるという異例の裁判。本田教授は、今後同様の裁判が増えてくると考えています。

■立命館大学法学部 本田稔教授
「DNA型鑑定や科学捜査の精度が高くなっている。殺人罪などの重大事件は時効が撤廃されているので、迷宮入りになったと思われている事件でも改めて掘り返して、ひとつひとつ明らかにする上で、改めて裁判にかけられるケースは出てくると思う」

 判決は18日午後3時から新潟地裁で言い渡されます。
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