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2024.09.25日中政府が日本産水産物の輸入再開に合意-佐渡産ナマコ養殖業者に希望と不安【新潟・佐渡市】

日中政府が日本産水産物の輸入再開に合意-佐渡産ナマコ養殖業者に希望と不安【新潟・佐渡市】
佐渡市のナマコ養殖業者「課題は山積してる」
中国が日本産の水産物の輸入を再開することを、日中の政府間で合意しました。
中国に輸出できず影響を受けていたのが、佐渡市でナマコを養殖する業者です。期待の一方、再開の日程が示されないことに不安も感じています。

佐渡市の真野地区でナマコを養殖している『浦島三和』。約2年前から放流用のナマコの種苗〝稚ナマコ〟を生産しています。中国には、漁師から買い取り乾燥させたナマコを30tほど輸出していました。
しかし2023年8月、福島第一原発の処理水の海洋放出に伴い、中国が日本産の水産物の輸入を全面停止に。佐渡産のナマコもこの1年、輸出できずにいました。

施設で養殖されているのは、5mmから5cmほどの〝稚ナマコ〟1000万匹。輸出停止の影響で、以前の2億匹から大きく数を減らしました。

■浦島三和 須藤由彦社長
「中国人の技術者が帰国しましたよね。当然、先行きが見えないっていう感じで、技術的には大変な状況で(ナマコを)間引きしたり試行錯誤が続いてきたっていう感じですよね。」

倉庫には、出荷を待つ乾燥ナマコが保管されています。
■浦島三和 須藤由彦社長
「去年のものは全部あって、禁輸ですので全然出ない状況、国内ではほとんど消費が無いんで。」

養殖業者は、輸入再開の合意を歓迎します。
■浦島三和 須藤由彦社長
「率直に嬉しいっていう感じですよね、まあこれからどうなって行くのか楽しみであり、不安であり、というような状況ですよね。」

一方、再開の日程は示されておらず不安もあるといいます。
■浦島三和 須藤由彦社長
「商流(販売ルート)も今まで通りというわけにはいかないですし、当然、高く売れるのか安く売れるのかまだ分からないし、課題は山積してると思います。」

高値で取引され、沿岸漁業の救世主とも言われるナマコ。関係者は、輸出の再開を待ち望んでいます。
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