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2022.11.24最後のサケのつかみ取り体験 糸魚川市・能生川 漁獲量激減で漁協が苦渋の決断【新潟・糸魚川市】

最後のサケのつかみ取り体験 糸魚川市・能生川 漁獲量激減で漁協が苦渋の決断【新潟・糸魚川市】
能生川で獲れたサケ
秋の味覚が窮地です。糸魚川市を流れる能生川で4年ぶりにサケのつかみ取りも開催されました。しかし、漁協関係者からは悲鳴があがっています。
11月19日、秋晴れのもとで能生川で開催されたサケのつかみ取り体験には多くの家族連れの姿がありました。

■参加者
「なかなかできない体験なのでとても良い思い出になった。」

イベントを企画し、能生川でサケ漁を担っている「能生内水面漁業協同組合」。つかみ取り体験は地域の風物詩で、県内外から多くの人が訪れます。
能生川のサケ漁は1972年からはじまり、今年で50年。かつては約2万匹のサケが水揚げされた時期もあり、サケが帰る川として知られていました。しかし、近年は漁獲量が大幅に減少していました。

■能生内水面漁協 斉藤 雄司 組合長
「今日は150匹くらいの漁獲。多い時は足場の踏み場もないくらいサケが400~500匹くらい入る。年々少なくなっている。」

遡上したサケはヤナ場で捕獲されオスとメスを分別。メスはお腹に詰まった卵「イクラ」を受精させて毎年150万~200万の稚魚を放流しています。しかし統計上は、川に帰ってくる数は0.3%。1000匹放流してもわずか3匹です。
今シーズンのサケ漁は、11月1日からはじまり、漁獲量はおよそ3000匹程度。漁は12月末まで続きますが漁獲のピークが過ぎてしまうため、このままでは目標の6000匹に遠く及ばない状況です。

■能生内水面漁協 斉藤 雄司 組合長
「県や国の調査では『地球温暖化で海水温が上がっているせいではないか』といわれている。村上市の三面川とか中越は良いと思うが上越管内はほとんどだめ。能生を境に糸魚川や富山県はまるっきり駄目。はっきりとした原因は分からない。」

能生川で捕れたサケは、主に直売所で販売したり、海洋高校で製造している魚醤などに使われています。漁協は不漁が続き、
収入源が激減。経営のひっ迫にもつながることから、今年度でヤナ場の撤去を決断しました。来年度以降は投網漁へと切り替える予定で、漁獲量は、1/3程度まで減少する見通しです。
不漁の中で4年ぶりに復活したつかみ取り体験も、今年が最後です。

■長野県から参加した子供
「サケをもっと知りたいと思った。魚を調べて大人になったら養殖場の人になろうと思っている。」
■妙高市から参加
「またサケが戻ってきて、つかみ取り体験がやれる環境が整えばまたやってみたい。」
■能生内水面漁協 斉藤 雄司 組合長
「本当はこの清流豊かな能生川を後世に残したい。苦渋の決断。」

川に再びサケが戻ってくる日を目指して、模索はこれからも続きます。
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