2024.11.13村上総合病院が2025年4月から分娩の取り扱い休止:村上市の分娩施設がゼロに【新潟】
2025年4月から村上総合病院は分娩の取り扱いを休止
JA県厚生連の村上総合病院が、2025年4月から分娩の取り扱いを休止することがわかりました。背景には、厚生連病院の経営問題と、少子化による分娩の減少がありました。
JA県厚生連は7月、運営する11の病院で今年度の赤字が60億円にのぼり、2025年4月には運転資金が枯渇するとの見通しを明らかにしています。こうした中、判明した“村上総合病院の分娩休止”。2025年4月から村上市の分娩施設はゼロになります。
花角知事は、13日の会見で「安心して出産できる環境を作っていきたい」と述べました。
■花角知事
「クオリティー・質の高い分娩医療を提供できる施設をある程度、医療圏ごとに集約していかざるを得ないのが現実。急速に人口減少が進む中で。」
村上総合病院では今年度の分娩が70人程度の見込み。一般的に黒字化には年間200人の分娩が必要とされ、知事は「通常の分娩による収入が成り立たない」と述べました。分娩は休止となりますが、常勤の産科医は残り妊婦健診などの外来診療は継続するということです。知事は、市外で分娩する妊婦への交通費や宿泊費の支援を村上市と相談したいとしています。