2023.08.30枯れて黒くなった「もち米」収穫の秋なのに……猛暑・水不足の影響色濃く【新潟】
収穫したもち米 一部が枯れて黒く
30日も県内は最高気温が37℃を超える地域があるなど厳しい暑さとなりました。猛暑の影響は魚沼市の農家が収穫した「もち米」に色濃く出ています。
最も気温が上がったのは新潟市秋葉区の37.7℃でこれは全国最高。阿賀町津川と長岡市でも37℃を超えるなど県内17地点で猛暑日となりました。
魚沼市の専業農家・関 隆さんは30日からもち米の「こがねもち」を収穫を始めました。
■関隆さん
「今年も収穫の秋を迎えたなという楽しみもあるが、今年の稲は少し違う」
水不足が原因で一部のイネが枯れていました。
数日前にまとまった雨が降ったそうですが恵みの雨とはなりませんでした。
■関隆さん
「半分枯れている、立っているのが耐えられなくてみんな転んでしまった。だから正常のイネではない」
このままだと影響が広がるため、例年より収穫を1週間ほど早めました。
収穫したもみの状態を確認してみると…
■関隆さん
「結局、まともに実が入っていないのが多い。厳しい。何とか3等米になればいいけど規格外だと大変だ」
枯れたコメは黒くなってしまっていました。関さんの田んぼでは、全体の3%程度でイネが枯れているそうです。
■関隆さん
「高温による品質の問題は、新潟県全体の問題、もし等級が落ちるとなれば新潟県ものすごいことになるな」
9月上旬からコシヒカリの収穫が始まるため。気の抜けない日々が続きます。