原子力規制委員会は17日、柏崎刈羽原発に出している運転禁止命令を解除しない方針を決めました。
東京電力による核セキュリティの改善が不十分であるとしています。

■原子力規制委員会　山中伸介委員長
「東京電力自身が自律的に改善していく、その取り組みに尽きる（追加検査が）どれくらいかかるかは東電自身の取り組み次第」

　核セキュリティ上の問題が相次いだことを受けて、原子力規制委員会はおととし４月、柏崎刈羽原発に事実上の運転禁止命令を出しました。17日の定例会には、原子力規制庁から、東京電力に改善を求めている２７項目のうち、４つの項目について「是正が図られているとは判断できない」とする報告書が提出されました。
　具体的には「悪天候の際の警報の誤作動が減っていないこと」「情報共有や議論が低調であること」「決められた通りに運用されていない仕組みがあること」「セキュリティの劣化を的確に把握する仕組みになっていないこと」の４点です。
　報告を受けて規制委員会は「運転禁止を解除せず、追加検査を継続する」と決めました。今回の決定を受けて花角知事は…

■新潟県　花角英世知事
「速報を見ただけなので、詳細は分からないが（規制委に）追加検査をしっかりやっていただきたいと思う」

　規制委員会は近く、東京電力の小早川社長を呼び、意見交換する方針です。