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2023.11.08柏崎市消防本部 潜水訓練に消防士が死亡 直近には体調不良も…「訓練に問題なし」【新潟】

柏崎市消防本部 潜水訓練に消防士が死亡 直近には体調不良も…「訓練に問題なし」【新潟】
潜水訓練に消防士が死亡
10月、柏崎市で26歳の消防隊員が潜水訓練中におぼれ死亡しました。隊員は直近の訓練で体調不良などを訴えていましたが柏崎市消防本部は対応に問題はなかったとの認識を示しました。

潜水訓練が行われたのは10月13日。柏崎市の番神海水浴場でした。消防士が溺れた現場は沖合68mほどにある消波ブロック付近。当日は晴れていて、波も穏やかだったといいます。
死亡したのは柏崎市消防署の消防士・入澤武弘さん、26歳。
8日、消防が柏崎市議会で当時の詳しい経緯を説明しました。

訓練を受けたのは入澤さんを含む3人の隊員。指導役の隊員1人とともに午前10時ごろ訓練を始めました。
沖合の波消しブロックを目指し海に潜って移動。異変に気づいたのは10時27分。波消しブロックに着いた2人が「助けて」と叫ぶ入澤さんの声を聞きました。
2人が海にもぐり水深4mの海底から入澤さんを救助しましたが、すでに意識がなく、翌日、死亡が確認されました。
入澤さんは今年7月と9月に同じ番神海水浴場で潜水訓練を実施していました。その際、鼻から出血がみられたり、途中で吐き気を訴え訓練が中止になっていたことが明らかになりましたが、消防は今回の訓練実施に問題はなかったとの認識を示しました。

■柏崎消防署 山﨑定義消防署長
「7月、9月の健康不良は入澤消防士が特別になるものではなく、体質的な問題を発見することも訓練の目的であり、問題があれば資格取得を断念させることもある」

また、入澤さんは泊まり勤務を終えた1時間後に時間外勤務として潜水訓練に参加していました。

■柏崎消防署 山﨑定義消防署長
「勤務時間内にすべての訓練を行うことは困難で、訓練は時間外勤務として実施されることが多くなる。県内のほかの消防本部においても一般的にこのように行われているものと承知している」

3年前には山口県の消防学校で水難救助の訓練中に21歳の消防士が死亡するなど、これまでも痛ましい事故が発生しています。
こうした事態を受け総務省消防庁は全国の消防に対し安全管理の徹底を通知。そこでは訓練参加者の体調チェックを強化することや安全監視員を配置することなどを求めています。

■柏崎市消防本部 小林晴久消防長
「陸上の監視員はいないところは承知しているところでございます。それ以上のところは、誠に申し訳ありません、今の警察の捜査が入っているところですので、お答えすることはできません。」

警察は事故を受けて、10月23日に柏崎市消防本部に家宅捜索に入り書類などを押収。関係職員を事情聴取するなど業務上過失致死の疑いも視野に、安全管理に問題がなかったか調べています。
柏崎市の桜井市長は第三者の知見を入れて再発防止策などを検討する考えを示しました。

■桜井市長
「私どもの方としては決して今後このようなことがあってはならないという決意のもと、他者の知見を入れながら再発防止策を含めて行っていかなければいけない」

柏崎市消防本部は事故調査・再発防止検討委員会の設置を決め12日の週をめどに開催するとしています。
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