2023.11.13泳ぐ宝石「ニシキゴイ」に逆風 中国への輸出停止 業者は対応苦慮【新潟】
中国への輸出停止 養鯉業者苦悩
泳ぐ宝石「ニシキゴイ」に逆風です。今月に入り中国に輸出できない状態となり、県は困惑し、県内の業者は対応を苦慮しています。
小千谷市の「伊佐養鯉場」は年間6万匹以上のニシキゴイを生産。そのうち15%ほどを中国に輸出しています。
しかし、11月に入り、出荷のめどが立たなくなっています。
■伊佐養鯉場 伊佐光徳社長
「正直中国ウェイトもしっかりあるので、それが無くなるというのは非常に大変なこと」
中国にニシキゴイを輸出するには、業者が個別に認定を受けるか、長岡市にある検疫施設を通す必要があります。
個別の認定が切れ、10月末、検疫施設の認定も切れましたが中国側が更新せず、輸出できない状態になりました。
「更新しない」という中国の対応に花角知事も困惑しています。
■花角知事の会見
「わからないです。背景が分かりません。大事なマーケットなので県の農林水産部も業界と一緒になって対応を考えていると思う」
県内のニシキゴイの輸出額は昨年度、過去最高の32億4000万円。
全国でみると中国向けの輸出額が最も多くおよそ2割を占めています。
■伊佐養鯉場 伊佐光社長
「中国の業は日本産をメインで販売している業者もたくさんいますので、そちらの方から中国政府の方に何とか再開を訴えてもらったり、様々な行動をし輸出の道つけをしていきたい」
中国の外務省は「日本のニシキゴイの輸入禁止に関する告知を発表していない」としていて、輸出再開の見通しは立っていません。