2024.11.20県が来月中にも“財政支援の枠組み” JA県厚生連病院53億円赤字見込み【新潟】
県に財政支援を求める声上がる
地域医療の柱を、県が支援する方針です。経営難に陥っているJA県厚生連病院に対し、県は早ければ12月中にも財政支援の枠組みを決める方針です。
花角知事は20日の定例会見で、「地域医療の大事な柱がぐらつくようなことがあってはならない」と話しました。JA県厚生連は、県内で運営する11の病院で今年度約53億円の赤字が見込まれ、来年春には運転資金が枯渇するとの見通しを示しています。
厚生連病院が地域医療の中核を担う自治体から、県に財政支援を求める声が上がっていることなどを受け、花角知事は来年度の予算編成にどう支援を盛り込むか検討していると会見で明らかにしました。
■花角英世知事
「地域医療の大事な柱、それがぐらつくようなことがあってはならない。どこまで支援してどこを支援するのかはこれから決定することだが、何らかの必要性はあると思う。」
県厚生連は事業計画を修正し、来年度以降3年間のプランを策定中で「なるべく早くまとめたい」としています。県は、事業計画を確認したうえで、早ければ12月中にも厚生連病院への財政支援の枠組みを決める方針です。