2023.05.24県内90件目の新型コロナ関連破綻 長岡市のニット会社が破産手続き開始【新潟】
【資料】県内空撮
県内90件目の新型コロナ関連破綻です。長岡市のニットや染め物を扱う「いずみ染工」が裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。
民間の調査会社によりますと「いずみ染工」は1999年6月に設立。しかし安価な海外製品に押され業績は上がらず、2002年8月に民事再生手続きを開始し、2006年11月に手続きが集結しました。
その後は糸染加工を主力に年間1300tと加工能力でメンズシャツの糸染加工では国内有数のシェアを獲得。2007年5月期には6億2000万円の売上高、当期純利益は2400万円となり、2010年には化粧品材料の製造にも進出しました。
しかし、繊維業界の構造不況から受注が減少。2017年5月期以降の売上高は3億円台にとどまり、2017年5月期以降は連続赤字を計上。さらに新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年5月期は当期純損失5500万円となりました。その後も赤字体質から脱却できず、ガス代などの光熱費の高騰も収益を圧迫し、資金繰りが限界となり破産手続きの開始に至りました。
負債総額は約4億4000万円。県内では90件目の新型コロナ関連破綻です。