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2024.11.26秋の味覚〝鮭〟が記録的不漁…イベント中止も 水温上昇が影響か【新潟】

秋の味覚〝鮭〟が記録的不漁…イベント中止も 水温上昇が影響か【新潟】
鮭文化の危機
秋の味覚に異変が起きています。県内各地で水揚げされる鮭が記録的な不漁となっています。柏崎市では、恒例のイベントが中止となるなど関係者は頭を抱えています。

秋鮭漁が盛んな柏崎市の谷根川。今シーズンも10月下旬から漁が始まりましたが、記録的な不漁となっています。

■柏崎市さけ・ます増殖事業協会 片山洋一部会長
「いつも(例年の)漁だと、だいたい100匹前後1日で捕れるが、今年はせいぜい捕っても30~40匹。どうしたらいいか、こんがらがっている状態。」

柏崎市によりますと、2015年度の約2万匹をピークに減少し、昨年度は1463匹と最も少ない捕獲数に・・・。今シーズンも、25日時点で739匹と昨年度を下回るペースとなっています。

県水産海洋研究所によりますと、地球温暖化の影響で水温が高いことが不漁の要因となっている可能性がありますが、明確な理由はわかっていないと言います。水揚げされた鮭は、卵を取り出し、人工授精して稚魚を育て翌年放流しています。しかし今シーズンは、卵が目標数に届かない可能性も出てきています。

■柏崎市さけ・ます増殖事業協会 片山洋一部会長
「他のふ化場から卵を買ったことがないが、今年はちょっと要望を出している状態。」

近くの施設では、切り身やイクラとして販売されていますが、その量も減っています。

■群馬県から
「さっぱりしておいしい。北海道も捕れないというからしょうがないと思うが、こればっかりはね。」

また、この不漁を受けて毎年11月に開催されている人気イベント『さけ豊漁まつり』の2年連続の中止が決定しました。

■柏崎市さけ・ます増殖事業協会 片山洋一部会長
「(豊漁まつりでは)子どもたちが楽しみにしていた『つかみ取り』もやっていた。こういう状況なので、理解してもらうしかない。」


一方、村上市の三面川鮭産漁協でも、26日の水揚げは15匹。これでも、今年の中では多いほうだといいます。

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「(朝一の水揚げが)大体1本、2本。ゼロというときもありましたね。」

5年ほど前までは、2カ月で4万匹から5万匹の鮭があがっていましたが、去年は2カ月で約3000匹。今年は1カ月半で1000匹しかあがっておらず、2年連続の記録的な不漁です。

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「やっぱり死活問題ですよね。いますぐでなくても、5~6年後には鮭文化がなくなるかもしれない。」
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