2025.03.19約72年ぶりにかつての住処へ 旧齋藤家別邸にアメリカ人姉妹が訪れ当時の写真を寄贈【新潟】
旧齋藤家別邸にアメリカ人姉妹が訪れる
第二次世界大戦のあと、新潟市中央区の旧齋藤家別邸に住んでいたアメリカ人の姉妹が来県し、当時の写真を寄贈しました。
新潟市中央区の旧齋藤家別邸を訪れたリンダさんとナンシーさん姉妹。新潟市の調査で、旧齋藤家別邸は1945年の終戦後に連合国軍が設置した新潟軍政部の司令官が住む公邸だったとされています。リンダさんとナンシーさんの父親も連合国軍の要職についていたとみられ、1951年ごろから約2年間、家族で旧齋藤家別邸に住んでいました。
■妹・ナンシーさん
「私は2歳から4歳まで住んでいた、とても幼かった。」
■姉・リンダさん
「何度も庭で遊んだ。(Q.魚を捕まえた?)いいえ。」
1年半前、当時の写真を見た妹・ナンシーさんの夫が旧齋藤家別邸の存在を知り、約72年ぶりにかつての我が家を訪れた2人。館内や庭園などを見学し、案内を務めた通訳のボランティアと交流しました。
■妹・ナンシーさん
「ここにもう1回いることができて大変嬉しく思います。」
■姉・リンダさん
「両親の魂がこの家に宿っているように感じます。」
2人は来県のきっかけとなった当時の写真8枚を寄贈しました。旧齋藤家別邸をめぐる終戦当時の資料や写真はほとんど残っていないため貴重だといいます。
■旧齋藤家別邸 阿部均館長
「歴史を見ていく中で、戦後の数年間は空白のところがあった。歴史的価値のある写真で、大変私どもとしてはありがたいと思っている。」
8枚の写真は館内に展示されます。