新潟市西蒲区の老舗酒蔵「宝山酒造」について、東京で飲食店を経営する企業が事業を引き継ぐと発表しました。

日本酒「宝山」を看板商品に139年の歴史を持つ宝山酒造でしたが、日本酒離れが進む中、売り上げは低迷し赤字決算を背景に債務超過が続いたため、7月に破産手続きの開始の決定を受けていました。
その後、事業の譲渡先を探していましたが、東京で飲食店「和食日和おけさと」を8店舗運営する株式会社fermataが事業を引き継ぎ、100%出資の新子会社「たからやま醸造株式会社」を設立すると発表しました。

今後も新潟市を拠点に酒造りを継続するほか、新たにオンラインショップを開設するとしています。宝山酒造の5代目蔵元・渡邊桂太さんは「本社の住所が東京になりますが、今までと変わらず山と田んぼに囲まれた自然豊かな地で、美味しいお酒を造って参ります。」とコメントしています。