2025.03.21赤字対策で体制見直し「県立がんセンター」病床を削減し1病棟を休止、『がんゲノム医療』の体制強化【新潟】
『県立がんセンター新潟病院』について病床を削減し1病棟を休止すると発表
巨額の赤字を抱える県立病院をめぐり、県は新潟市中央区にある『県立がんセンター新潟病院』について病床を削減し、1病棟を休止すると発表しました。
県の発表によると、県立がんセンター新潟病院について、これまでの9病棟・病床数404床から1病棟37床を休止し、4月から8病棟367床にするということです。2023年度の1日の平均入院患者数は295人と病床全体の7割程度となっていて、一部病床を休止することで稼働率を向上させたい考えです。
また、外来患者数の増加に合わせ外来化学療法室のベッド数を増床し機能強化を図るほか、4月からがんの遺伝子情報を解析し体質や病状に合わせた治療を行う『がんゲノム医療』の体制も強化するなどして収益性の向上に取り組む方針です。
県は、すべての県立病院について来年度末までに医療需要に対応した提供体制に見直すとしています。