2023.05.16G7財務大臣・中央銀行総裁会議で新潟の魅力アピール 世界に示した「おもてなし」と「モノづくり」
ホテルオークラ新潟 インペリアルスイート
先週3日間開催されたG7財務大臣・中央銀行総裁会議では、各国から多くの要人が新潟を訪れました。宿泊地に選ばれたホテルは、最上級のおもてなしで新潟の魅力をアピールしました。
万代橋のたもとにそびえるホテルオークラ新潟。G7期間中、多くの関係者が宿泊しました。
■岡拓哉アナウンサー
「こちら、ある国の大臣が泊まったという最上階のインペリアルスイートです。広いリビングルームにこちらにはダイニングテーブルが置かれ、信濃川、新潟を一望できる景色が広がります」
イギリスのデザイナーが監修し、最上階の1室のみというインペリアルスイート。一泊なんと、27万円です。
■ホテルオークラ新潟 宮崎誠社長
「ここは私どもホテルオークラ新潟で一番大きなスイートで、これまでには今の上皇様が天皇陛下の時代にも、天皇陛下が皇太子さまの時代にもお泊りいただいた、そんなスイート」
部屋には「和」とデザインされたワインとトキの折り紙が置かれ、日本と新潟をPR。一体、誰が泊まったのか…
■ホテルオークラ新潟 宮崎誠社長
「これはですね…あの…財務省から言ってはいけないということになっていて…」
詳しいことは言えませんが、各国の大臣8人が宿泊し、全客室の約8割、200室がG7関係者で埋まりました。
■ホテルオークラ新潟 宮崎誠社長
「緊張して我々もやったし、新型コロナでこの3年間はない経験をした。世界をもてなすホテルオークラという企業の標語があるが、その言葉を久しぶりに実感する4日間だった」
各国の関係者からは万代橋の美しさや新潟の食への高い評価が聞かれたといいます。
■ホテルオークラ新潟 宮崎誠社長
「この新潟にあれだけの世界経済をリードする方々がいらっしゃり、この熱が残っているうちに我々民間の観光に携わるものや、官も一緒になって、その雰囲気を盛り上げられるかが新潟のカギになると思っている」
そして最後に、記念品が各国大臣らに贈られていました。
■柿木哲哉記者
「G7の記念品となったカトラリーです。ツヤがあって、とても綺麗です。持ち手の部分は鎚起銅器の技が再現されています」
手掛けたのはノーベル賞晩餐会のカトラリーを担当した実績もある燕市の山崎金属工業です。県内製品5000点の中から財務省に選ばれた逸品でブランド名は「由縁」。
■山崎金属工業 山崎修司工場長
「(持ち手の部分の意味合いは)100年前は手でしつくれませんでした。ですが、だんだん機械化が進んでいって、(先端部分にかけて)ぴかぴかになって、作れるようになりましたという燕市のモノづくりを表現したデザインになっている」
技術の変遷を表現した日本人らしいストーリー性が選ばれた理由でした。どんな料理も食べやすいように、スプーンの「深さ」にこだわるなど機能性も優れています。
■山崎金属工業 山崎修司工場長
「燕の産地の働く人の協力があってできた商品なので、燕市全体が評価されていると思う。この産地に注目されれば、産地活性にもつながるので期待している」
「由縁」の他にも燕市の製品が各大臣に送られていて、それぞれ燕三条地域地場産業振興センターの物産館で購入できます。