2023.05.23G7広島サミット 県内避難ウクライナ人・被ばく2世はどう見た【新潟】
G7広島 県内ウクライナ人・被ばく2世はどう見た【新潟】
ウクライナのゼレンスキー大統領が来日したG7広島サミット。「核兵器のない世界」の実現という理想を共有し閉幕しました。
各国首脳のメッセージを県内にいるウクライナ人、そして、被爆2世はどのように受け止めたのででしょうか。
ウクライナの首都キーウ出身のミロンチューク・ヴィクトリアさん。去年4月に来日し、新潟市の事業創造大学院大学に留学しています。ゼレンスキー大統領がG7広島サミットで色々な国のリーダーと対面で会ったことを歓迎しました。
■ヴィクトリアさん
「これからウクライナのことだけではなくて世界の安全性とか平和のことをみんなの力で何とかなるのではないかと思う。」
数年前に広島の原爆資料館を訪れたヴィクリアさん。ゼレンスキー大統領も今回、原爆資料館などを視察しました。ロシアが核攻撃をちらつかせる中国際社会の連携を期待します。
■ヴィクトリアさん
「ロシア大統領が核兵器の使用でウクライナだけでなくて世界を脅迫しているということもあるので理解できなくて恐ろしいと思う。早く平和になって、ウクライナ人が自分の家に戻ることを願っている。」
長岡市に住む西山謙介さん(75)。父・喜代次さんが広島で被ばくしたいわゆる「被爆2世」です。G7広島サミットを見て落胆していました。
■県原爆被害者の会事務局長(被ばく2世)西山謙介さん
「会議の中身やら掲げた方針なんかを見るとがっかりするしかないですね。核なき世界に向けてどうやっていくのかっていう道筋だけでも明らかにしてもらいたかったなと思っていたんですけど。」
県原爆被害者の会の事務局長を務める西山さん。核廃絶への流れを期待しましたが具体策は見えなかったと指摘します。
■県原爆被害者の会事務局長(被ばく2世)西山謙介さん
「マスコミの注目がゼレンスキーさんに集まってしまってヒロシマや核兵器の問題が若干薄れてしまったかな焦点が。中国や北朝鮮やロシアの核はダメだけれども私ら(G7)が持っている核は核抑止の為に必要なんだというトーンで。広島ビジョンですか書かれているんでそれがやっぱり残念でしょうがないですね。」
歓迎と落胆が交錯したG7広島サミット。パフォーマンスに終わらせない実行が求められます。