任期満了に伴う10月の上越市長選挙に、現職の中川幹太市長が再選を目指して出馬することを表明しました。就任後、失言が相次いだことを受け、市議会で辞職勧告が決議された中、会見で「初心を忘れずに誠実に取り組みたい」と述べました。

■上越市 中川幹太市長
「今まで3年半取り組んできた取り組みも、最初の準備の段階だと思っている。もう1期、少なくとも(市長を)やらなくては軌道に乗らない。」

午後に会見を開いた上越市の中川市長。10月の市長選で再選を目指して出馬することを表明しました。

中川市長は2024年6月、市議会の企業誘致に関する答弁で市内に工場があるメーカーの名前を挙げ、「高校卒業レベルの人が働いている、頭のいい人だけが来るわけではない」と発言。学歴差別ともとれるこの発言を問題視した市議会は、辞職勧告を賛成多数で決議しました。

■上越市 中川幹太市長
「たくさんの方にご迷惑をおかけしたと思っている。そういう発言をしないように気をつけながら、市長選(1期目)に出たときの初心を忘れずに誠実に取り組みたい。」

出馬は、後援会と相談して決めたそうです。

■上越市 中川幹太市長
「そういう(市長の)資格があるのかどうなのか信じている皆さんの声が大切だと、そこで一つの決断をした。」

市長選に挑むにあたり、地域の魅力発信や医療・災害対応に力をいれたいとしました。
市長として大切にしたいことを問われると－

■上越市 中川幹太市長
「人と会ってコミュニケーションをとる、直にとることが大切だと思っている。現場でものを見て、ひゃっけんは･･･ことわざを忘れましたけど、現場に行くことが大切だと思う。」

一方、10月の上越市長選には、上越市議で1993年から上越市長を2期務めた宮越馨市議が出馬を表明しています。宮越市議は、中川市長の発言を強く非難した1人です。

■宮越馨市議(2024年6月当時)
「何でそういうことを言うか、市長たるものが。資質はもうとんでもない。これは辞任に値する。」

宮越市議は、UXの取材に「私が根本的に市政を立て直したい」とコメントしています。

任期満了に伴う上越市長選は、10月19日告示、26日投開票です。