2025.06.23備蓄米を入荷予定のスーパー「銘柄米」の売上低下を懸念 【新潟】
『銘柄米』価格は2週連続上がる
政府の備蓄米放出が進むなか、県内のスーパーで『銘柄米』の価格を下げた店舗があります。店側は、備蓄米を販売することで銘柄米の売り上げ低下を懸念しています。
備蓄米の随意契約について農林水産省は、6月11日から小売業者などを対象に2021年産の約12万t分の申請を受け付けています。さらに、20日からは外食・中食・給食事業者に拡大しました。
■小泉進次郎農水大臣
「全体のお米のマーケットに対しても価格高騰の抑制に繋がるようなことを考えた一つが、中食・外食・給食。こういったところの皆さんもニーズありますから。」
農水省によりますと、スーパーのコメ平均価格は5kgあたり税込み4176円となっていて、3週連続で値下がりしています。備蓄米を含む『ブレンド米』などの平均価格は3834円。一方、『銘柄米』の価格は4443円と2週連続で上がっています。
三条市のスーパー「マルセン」。県産コシヒカリは、23日から5kgで4514円(税込)と約430円値下がりました。
■マルセン 太田雅悠専務
「今週末もしくは7月上旬に『備蓄米』が入荷する予定があり、非常に安価なのでお客様にが出る前に『銘柄米』を少しでも安く提供することで、選択肢のひとつとして考えていただけたらな。」
入荷する備蓄米は、5kgあたり1900円余りで販売予定。客のニーズに応えられる期待がある一方、高どまりが続く『銘柄米』の売り上げが下がることを懸念しています。
■マルセン 太田雅悠専務
「備蓄米が入ってきて、銘柄米が売れなくなったときに、我々の利益を削って直売していくしか値下げする手段がなくて、心配なところではある。」