2025.07.04【高校野球|注目校⑤】秋の王者 13年ぶりの甲子園へ「新潟明訓」【新潟】
今年の明訓野球の強さは
今年の夏の高校野球・新潟大会。大会前にこの夏の注目校をシリーズでお伝えします。5回目は『新潟明訓』です。
春夏通じて8回の甲子園出場を誇る『新潟明訓』。秋の県大会は2年ぶりの優勝を果たし、春はベスト4。2012年以来となる夏の頂点を狙っています。
投手陣の柱は、抜群の安定感を誇るエース・田村洸太郎。武器は〝精密なコントロール〟です。
■新潟明訓 田村洸太郎投手(3年)
「インコースに投げ切ることだったり、この場面はここに打たせたいからここに投げるということができるようになったのが、自分が打ち取るうえでうまくなったこと。」
さらに、冬にフィジカルを鍛えたことでストレートのキレが増し、空振りのとれるボールに進化しました。
■新潟明訓 田村洸太郎投手(3年)
「誰よりも甲子園を目指していると思っている。それをパフォーマンスとして出すことがエースの役割。最後はやっぱり自分が甲子園を決めるピッチングができればいい。」
この夏期待の投手がもう1人。
田村がチーム一の努力家と評する、辻林海。MAX140km/h超えのストレートでチームを勝利に導けるか注目です。
■新潟明訓 辻林海投手(3年)
「勝てる投手になるのが夏に向けての目標なので、そこをしっかりやっていけるように頑張りたい。」
一方の打線。夏に向けて取り組むのは、チャンスで確実に点を取るバッティングです。
注目は、1年夏からレギュラーの権平幸太郎。
■新潟明訓 権平幸太郎選手(3年)
「苦しい時期もいっぱいあったんですけど、自分の成長のためになることをいっぱい体験させてもらった。それを最後にぶつけなきゃいけない。」
広角に鋭い打球を飛ばすバッティングで春の打率は4割以上。勝負強さと経験を生かして勝負の夏に挑みます。
■新潟明訓 権平幸太郎選手(3年)
「チャンスで一番回ってくると思うし、そこで自分が打たないといけない勝負強さというところは大事にしてやっていきたい。」
まとまりのある〝チーム力〟が今年の明訓の武器。その中心が、キャプテンの髙橋隆太です。
「繋ぐ打線。意識してイメージしてやってほしい、OK?」
強気なバッティングと堅実な守備に加え、強烈なキャプテンシーでチームを引っ張る髙橋。しかし、3月の練習試合中アクシデントに見舞われます。
■新潟明訓 髙橋隆太主将(3年)
「左ピッチャーのまっすぐが顔面に当たって。」
デッドボールの影響で眼窩底(がんかてい)や頬骨を骨折し、6時間に及ぶ手術を受け入院。島田監督からもらった言葉が復帰への原動力になりました。
■新潟明訓 髙橋隆太主将(3年)
「『野球の神様が自分にくれた試練。その試練は乗り越えられる人にしか与えないんだよ』やらないといけないと感じた。」
キャプテンが戻るまでの間チームを支えたのが-
3年生の加藤佑理。的確かつ大きな声でチームを支える副キャプテンです。
■新潟明訓 加藤佑理副主将(3年)
「今までキャプテンが考えていたことを自分たちは考えていなかった。全員でここを乗り越えようって。」
誰かひとりに頼ることなく、互いを信頼し合う。それこそが今年の明訓野球の強さ。
■新潟明訓 髙橋隆太主将(3年)
「この仲間・このチーム・この監督さん・このスタッフ陣で甲子園に行きたい。旗を取りたいって気持ちがすごい強くあります。」