2025.07.12【新潟おでかけ情報】“場”→“BAR”に!温泉街にできた新たな交流拠点で1日楽しむ松之山温泉【十日町市】
泉街にできた新たな交流施設『湯治BAR(とうじバー)』
温泉街にできた新たな交流施設を訪ねに、十日町市松之山へ。
かつて全国有数の「湯治場(とうじば)」として栄えた松之山温泉。その新たな交流拠点を作ろうと、3年前に誕生したのがバーを備えた『湯治BAR(とうじバー)』。
1階には、昼間はビジターセンターという観光案内所兼カフェで、夜は薪窯で絶品グルメも食べられるバーになります。
2階は、2~6泊で利用可能な長期滞在向けの素泊まり施設・温泉宿『ひなの宿ちとせ』の離れ『かわ胡桃』。1LDKの広々とした居住スペースで、キッチン・シャワー・ランドリーもあります。向かいにある旅館『ひなの宿ちとせ』の温泉や、歩いてすぐの共同浴場もあります。温泉にも入れ仕事もできるワーキングスペースとしての活用もでき、冬はスキー目的の宿泊者も。1階のバーで食事もでき、自由に自分好みの旅行ができるような場所です。
宿泊客や観光客に人気の『湯治BAR』では、夜のみ(18時~)提供している地元の間伐材を使って焼き上げる「薪窯料理」が名物。
オススメは、「湯治豚スペアリブワイルドグリル(2,000円・税込み)」。
湯治豚とは、十日町のブランド豚“妻有ポーク”を63~68℃の温泉に約2時間湯治させ低温調理したもの。その表面を薪窯でパリッと焼き上げた一皿です。柔らかくてほどよい弾力のあるジューシーなお肉に脂の上質な甘みも感じられ、薪の香りもほどよく感じたまりません。
他にも、薪窯で焼く「ピザ」も人気で、地元でとれたフキノトウのピザなどがあります。
また、このお肉に合うお酒としてオススメなのが、温泉街ではなかなか見かけないスペイン産のシェリー酒「シェリー【オズボルネ】(800円・税込み)」です。
シェリー酒は、ワインにブランデーを足して酸化熟成させた酒精強化ワインと呼ばれるものの一種で、「シェリー【オズボルネ】」は芳醇な香りにフルーティーでほんのり甘くとてもおいしい一杯です。
ここで疑問が…このシェリー酒がなぜ湯治BARにあるのか。それは、近くにある高台に大地の芸術祭の作品として7年前に設置された大きな雄牛のモニュメント「ブラックシンボル」。これがシェリー酒のラベルにも描かれています。作品の設置以降、松之山とスペインの交流が始まり、シェリー酒をバーに置くようになったそうです。
他にも、少し歩いたところには「足湯スポット」があり、そこにはなにやら怪しげな箱が…。フタを開けると温泉の香りの湯気が立ちのぼり、中には98℃の源泉に丸一日浸かっていた温泉玉子。松之山では「湯治玉子」と言い、固ゆでのゆで玉子になります。
温泉の成分でほんのり色づいた「湯治玉子」の味は普通のゆで玉子と違い、白身のプルプル感と黄身のしっとり感が特徴で温泉の成分でほんのり塩味がします。なにもつけなくておいしい5年前に誕生した温泉街の新名物です。
そのおいしさに、つい寄り道したくなりますよ。
温泉街には飲食店も豊富、自由な旅をしたい人におすすめです。
●湯治BAR 松之山温泉
新潟県十日町市湯本9-4
TEL|090-2386-1824
営業時間|カフェ10:00~16:00/湯治BAR16:00~23:00(薪窯焼き提供は18時~)
休館日|月・火曜日
詳しくは「湯治BAR」ホームページで