2025.07.16【激戦の参院選】真夏の決戦 4人の候補者に密着【新潟】
20日投開票
投開票まであと4日に迫った参院選。現職と新人の4人が争う混戦は佳境に入っています。暑いなか、広い県内が舞台の選挙戦に候補者はどう臨んでいるのでしょうか。現場に密着しました。
―【立憲民主党・現 打越さく良候補】―
先週12日(土)、新発田市の商店街でマイクを握った立憲民主党の現職・打越さく良さん。2期目を目指す今回の選挙戦で大きな味方となっているのが、去年の衆院選で県内5区すべてで勝利した地元国会議員たちです。
この日同行するのは、3区選出の黒岩宇洋衆院議員。一緒に街宣車に乗ってマイクを握ります。
■立憲民主党 黒岩宇洋衆院議員
「打越さく良、打越さく良参議院候補本人のりまして、私 地元衆議院議員・黒岩宇洋からも必死のお願いでございます。」
地域を歩き回ってきた立場からアドバイスを送ります。
■立憲民主党 黒岩宇洋衆院議員
「5つの選挙区でその地域の有権者のニーズに合ったことをしっかり訴えていく。これがやっぱり票になる。」
■立憲民主党・現 打越さく良候補
「流し街宣をしてくれて、お声をとにかく多くの人に届けようとしてくれているし、みんなで盛り上げようとしてくれてありがたいです。」
■立憲民主党 黒岩宇洋衆院議員
「握手いこう。握手。いつも応援してもらってありがとう。今度は打越さんを頼むよ。」
公示前は地元での活動が見えないとの声もありましたが、今は有権者の反応に手ごたえを感じています。
■立憲民主党 黒岩宇洋衆院議員
「よく声も出ているし立派。」
■立憲民主党・現 打越さく良候補
「多くの方に手を振っていただき感激なんですけど、もっと全力で訴えを届けなければと思っております。」
新潟市の選対本部に戻り、ランチタイム。
■立憲民主党・現 打越さく良候補
「今日のメニューなんだろう、これ。結構ヘルシーな感じです。最近カツみたいなものも多かったから。」
連日の暑さの中で戦う選挙戦。しっかり食べるようにしていると言います。
■立憲民主党・現 打越さく良候補
「いただけるときにがっつり食べる。結構驚かれる。」
午後からは、1区選出の西村智奈美議員と合流選対幹部は終盤にかけて無党派層の票の行方が勝敗の鍵を握るとみています。
そして夕方には-
繁華街の新潟市万代で企画したトークセッション。無党派層の取り込みを狙います。
■立憲民主党 西村智奈美衆院議員
「新潟県の人口もどんどん減っちゃっている。雇用の問題についてどんなふうにしていきたいと思っていますか。」
■立憲民主党・現 打越さく良候補
「賃金を上げていく、長時間労働を規制していく。女性たちも働きやすい、短時間雇用でも同一価値労働同一賃金で安定的な収入が持てる様々な取り組みが必要だと思う。」
約30分間、参院選の争点を語りました。
■立憲民主党・現 打越さく良候補
「たくさんの思いをみなさんからヒシヒシと感じました。たくさんの方に応援していただき、支えていただいて感謝でいっぱいです。」
―【自民党・新 中村真衣候補】―
自民党の新人・中村真衣さん。選挙戦も後半戦に入ったこの日、すでに声が・・・。
■自民党・新 中村真衣候補
「もうね、のどがやられて治らないね、多分。」
2000年のシドニー・オリンピック100m背泳ぎで銀メダルを獲得した中村さん。支援者からは、常にこの言葉をかけられます。
■支援者
「ぜひとも金メダルを。」
引退して18年、水泳を通して子どもたちの育成などに取り組んできた中村さん。この日、助っ人が駆けつけました。
「いま、バルセロナ・オリンピック 金メダリスト・岩崎恭子さんが応援に駆けつけてくれました。」
1992年のバルセロナ・オリンピック200m平泳ぎで金メダルを獲得した岩崎恭子さん。30年来の親友です。
■バルセロナ・オリンピック金メダリスト 岩崎恭子さん
「真衣ちゃんだから、たくさんの方に真衣ちゃんをアピールして、最後まで走りぬくしかない、それは得意だから。」
■自民党・新 中村真衣候補
「でも水泳は前半型だから。」
2024年9月、県連の公募で候補者に選ばれた中村さん。県民栄誉賞第1号でもあります。街頭に立てばカメラを向ける人も…自身の知名度と人脈を生かす作戦です。
■自民党・新 中村真衣候補
「スポーツも一緒なんです。一人では何もできません。私がこのように戦えているのは、支えてくださるみなさん、今日応援に来てくれた方々の力が何よりも私の原動力になっている。」
割烹(かっぽう)での昼食。
長年の親友を前に、本音も-
■自民党・新 中村真衣候補
「水泳仲間に相談していたんですけど、やっぱり政治の部分ってわからないじゃないですか。相談したくてもできなかったりとかで…。」
■バルセロナ・オリンピック金メダリスト 岩崎恭子さん
「今後もきっとそう(議員に)なっても変わらず、自分の信念を持ってやってくれる。なかなかいないと思いますよ。」
昼食のあと、地元・長岡市に降り立った中村さん。
ここにも、スポーツ界のレジェンドが応援に-
1998年の長野冬季オリンピック・スピードスケートの銅メダリスト・岡崎朋美さんです。
■長野冬季オリンピック銅メダリスト 岡崎朋美さん
「五輪に出ている選手は過酷なことをしてトップに立つ状況は心得ている。スポーツ選手の方が一番親身になってあげられると思う。」
地方議員・市町村長に加え、党幹部も続々応援に入り総力戦で勝利を目指します。
■自民党・新 中村真衣候補
「議席を奪還して、市議県議とともによりよいまちづくり・新潟を作っていきたい。」
―【参政党・新 平井恵里子候補】―
11日、長岡駅前にやってきたのは参政党・新人の平井恵里子さん。
組織力をもたない参政党。手伝うのは、主にネットで共鳴して集まった党員たちです。
■参政党・新 平井恵里子候補
「参政党は本当に国民のことを思っている政党。私はそう思っている。そう思ったから参政党一択だなと思った。2022年、私は参政党の党員になった。誰に相談することもなく。」
街宣車のハンドルを握るのは、党所属の市議。現在、県内に4人います。
■参政党・新 平井恵里子候補
「(記者:地方議員がハンドルを握るのは初めて見た)参政党っぽいでしょう。」
■参政党 伊崎博幸上越市議
「DIY(手作り選挙)なので。それだけ、まだまだ人手不足なので。」
保険会社に勤めていた平井さんも、ネットで参政党を知った一人。2024年12月に出馬要請を受けました。
■参政党・新 平井恵里子候補
「(出馬要請は)びっくりはしたが、嫌ではなかった。その場で断る理由がなかったので引き受けた。会社にも事後報告で。」
『普通のお母さん』を掲げています。
■参政党・新 平井恵里子候補
「そろそろ私も言い飽きたし、他の人も聞き飽きたかなと思って。『普通のお母さん』と街頭演説で最初の方は言っていたが、普通じゃないよね、もはや。(選挙に)出た時点で普通じゃないよね。」
つかの間の昼休憩で口にするのは、自分で握ったおにぎり。実家の新発田で農業関連の仕事に就く父親が送ってくれたお米です。
■参政党・新 平井恵里子候補
「(Q.地元のコメは格別?)新潟県はどこでもおいしいと思う。世界一おいしいコメでしょ、新潟県は。」
2人の男の子がいます。
■参政党・新 平井恵里子候補
「次男は中学3年生、反抗期真っ盛りなので多くは語らないが、長男は『街宣でこのセリフ言ってみて』とか『熱中症気をつけて』とか(メッセージをくれる)。」
この日は、主に山間部を回りました。
既存政党と違い、動員はありませんが-
■支持者の男性
「YouTubeの色んな投稿や情報を見ていて、参政党が一番まともに本当に一人一人の自分たちがやっていこうという思い。」
既存政党による組織戦とは異質な戦いですが、公示後、党員・サポーターの数は1日10人のペースで増えているといいます。
■参政党・新 平井恵里子候補
「農家さんも聞きに来てくれると『ダメだから、今のままでは』『参政党に頑張ってもらいたい』という声も聞くし、『今まで他の党に入れようと思っていたが、娘が参政党を推しているから(投票する)。若い子発信からの親が動くというのも結構ある。」
―【政治団体NHK党・新 原田公成候補】―
12日、公示日以来10日ぶりに県内入りし、支援者のいる加茂市に入ったNHK党の新人・原田公成さん。
マイクを握りまず訴えたのは-
■政治団体NHK党・新 原田公成候補
「一丁目一番地は言うこともなくNHKの公共放送の改革。その実行を掲げ、またそれを支えてもらいたいということで皆さんに対してこの街頭でご挨拶をやっている。」
元埼玉県朝霞市議で今も朝霞市に住む原田さん。活動の中心はSNS。県内ではポスター貼りをメインで行い、その様子を配信することで支持拡大を狙っています。