2025.08.06【特集|フジロック】ついに届いた〝オファー〟夢のステージでかなえた県出身バンド渾身のライブに密着【新潟】
県出身バンド『E.scene(イーシーン)』渾身のライブに密着
7月、湯沢町苗場で国内最大級の野外音楽イベント『FUJI ROCK FESTIVAL '25』が開催され、多くのアーティストがあこがれるそのステージに県出身バンドが立ちました。渾身のライブに密着しました。
夏の日差し、高原の風、突然の大雨でさえも自然の中で楽しむ音楽、それが日本の野外フェスの先駆『FUJI ROCK FESTIVAL '25』。苗場の森に作られる大小・さまざまなステージ。毎年国内外から厳選された200組ほどのアーティストが出演します。
アーティストにとって夢のステージ。この夏、県出身バンドがその夢をかなえました。
新潟市を拠点に活動するオルタナティブR&Bバンド『E.scene(イーシーン)』。メンバーは、ドラム・Yoshinao(ヨシナオ)、ベース・CHIPPI(チッピー)、ボーカル・真琴(マコト)の3人です。E.sceneの結成は2018年。じつは、フジロック出演は2回目になります。
結成1年後にオーディションを勝ち抜き、新人バンドの登竜門とも言われるステージ『ROOKIE A GO-GO』に出演しました。
■E.scene 真琴(Vo)
「(Q.フジロックのステージとは?)バンドとしてもそうだし、自分自身やE.sceneの音楽をまっすぐぶつけられる場所だと思っている。」
■E.scene CHIPPI(Ba)
「『ROOKIE A GO-GO』に出てみて、また次の目標がフジロックになった。『ROOKIE』じゃないステージに。」
あれから6年―
新潟を拠点にしつつ、東京の大手芸能事務所に所属。全国のライブに出演し、曲も発表。バンドとして成長してきました。
■E.scene Yoshinao(Dr)
「自分たちのライブに毎回来て足を運んでくださる方とか目に見えて増えてきているのがある。ちゃんと自分たちの音楽を信じてやっている結果、お客さんがついてきてくださるのがありがたい。」
そして、ついに届いた〝オファー〟。
オーディションではなく、オファーを受けてのフジロック出演です。
■E.scene 真琴(Vo)
「シンプルに続けてきて、みんなが好きなものを信じてきてよかった。」
迎えた7月25日、フジロック開幕。
■観客
「グリーン(自然)の中でいろんなアーティストが音楽を奏でてくれるのは最高。」
「めちゃくちゃ楽しいです。このフェス自体が楽しいです。」
今回のフジロックは、山下達郎さんの初出演が話題になりました。2日目、もっとも大きいグリーンステージ。妻の竹内まりやさんもサプライズ出演し、盛り上げました。
24日の前夜祭を含めると、会期中の来場者数は12万人を超えました。E.sceneの出演は25日夜。観客の間を縫って楽屋入りします。
■E.scene CHIPPI(Ba)
「(Q.今の心境は?)もう楽しみでしかない。(Q.リハーサルは?)今日はせず、昨日バッチリやってきた。」
フジロックスタッフの6年前からのE.sceneに対する評価は-
■フジロック・新人バンド担当 矢野哲史さん
「(6年前から)いろんなやりたいことがあるんだろうなと思った。それを吸収しすぎず、ちょうどいい感じに(音楽的な)筋肉を身につけて今があると思う。メインステージに出られると思っているので、(今回は)通過点として『新潟バンド』としてフジロックに出続けてほしい。」
■E.scene Yoshinao(Dr)
「『帰ってきたな』っていう感じがします。」
6年を経て、オファーが届くアーティストとしてフジロックに戻ってきました。
■E.scene CHIPPI(Ba)
「あとはやるだけで高まっているので、いいライブができたら。武者震いしています。おなかの中から気合いがわき出てくる感じ。」
苗場食堂というステージ。会場の中では小さい方ですが、それゆえ観客とは手が届くほどの距離で注目されるステージです。
そして…開幕。
40分間、渾身(こんしん)のライブ。再び立った夢のステージ、ここからまた次の夢へ。
■E.scene 真琴(Vo)
「みんなとまたここに戻ってきて、今よりもう一段階大きいステージで歌ったり演奏したりしたいです。」