2025.08.11【夏の甲子園|中越】中学からの絆「ダブルエース」で挑む 13日初戦【新潟】
中越の勝利のカギを握る2人のエース
夏の甲子園、いよいよ明後日13日『中越ナイン』が初戦を迎えます。現地・大阪では、大角アナが取材をしています。
中越ナインは11日、京都府内の室内練習場で汗を流しました。1日に大阪に入りし10日以上が経過しており、選手たちは「新潟に比べ関西地方は蒸し暑いが、その環境にも慣れてきた」と話していました。順延したことについても「調整する時間が長くなり逆にありがたい」と前向きな言葉が多く聞かれました。
対戦するのは東東京代表の「関東第一」、去年の準優勝校・強豪です。
関東第一は、足を絡めた攻撃と堅い守りが中心のチーム。本田監督は、チームの警戒選手として投打の要となる坂本選手と話します。坂本投手は左投手で、投げては140km/h台のストレート、そして一番やっかいなのはゆるいカーブのようなボール。その対策として、11日のバッティング練習では左投手がバッティング投手を務め、さらにマシンバッティングでもゆるいカーブをしっかりと踏み込んで打つ練習を徹底的に取り組んでいました。
一方、軸となる中越の投手陣は、ベンチ入りメンバーの4人ともブルペンに上がりボールを投げ込みました。ストレートに加えて変化球も切れ味抜群で、非常に調子は上がってきているようです。
本田監督は4-3で勝ちたい、つまり3点以内に抑えたいと話していました。
その中越の勝利のカギを握るのが、2人のエースです。
中学からの絆で、夢の舞台・甲子園に挑みます。
新潟大会のチーム防御率は0点台と投手力の高さが光る『中越』。
その中心は、左右のダブルエースです。多彩な変化球と伸びのあるストレートを操る左のエース・雨木天空と、最速148km/hのストレートと鋭く曲がるスライダーが武器の右のエース・石山愛輝。じつはこの2人、中学時代からのチームメートです。
■中越 雨木天空投手(3年)
「中学時代から愛輝は誰が見てもすごいというか、すごい球を投げるプレーヤーだった。」
■中越 石山愛輝投手(3年)
「雨木は左ピッチャーで実力もあるので、自分と雨木で中越に行ったら甲子園を狙えると思ったので、雨木に一緒に行かないかと誘いました。」
■中越 雨木天空投手(3年)
「愛輝が敵に回ったら打てそうにないので、それが入部のきっかけ。」
中学から約5年半、切磋琢磨してきた2人。
集大成の夏・新潟大会で、ダブルエースが躍動しました。
【新潟大会 準決勝】
準決勝の先発は、左のエース・雨木。この日は持ち味の制球が乱れ、3回までに2点を失います。1点ビハインドの4回、投手交代。
■中越 石山愛輝投手(3年)
「雨木の分は自分が投げてやろうと思ってマウンドに上がった。」
■中越 雨木天空投手(3年)
「自分のせいで負けてしまうかもと少し思ったが、愛輝の目が輝いていたので大丈夫だなと思えて。」
6回を投げ無失点、10奪三振の完璧なリリーフ。石山の力投が逆転勝利を呼び込みました。
■中越 石山愛輝投手(3年)
「いつもより、はるか上の力を集中して出せた。」
【新潟大会 決勝】
新潟産大附属との決勝戦。
序盤から一進一退の攻防が続き、同点で迎えた7回。勝ち越しのランナーの出塁を許したところで、雨木がマウンドへ。
■中越 雨木天空投手(3年)
「準決勝はふがいなく終わったので、割り切って楽しもうと思って笑顔でマウンドに上がった。」
「空振り三振」ピンチを切り抜けると-
■中越 石山愛輝投手(3年)
「雨木の雰囲気を見ていたら、いつも通りだなと思ったので大丈夫だなと感じた。」
チームを7年ぶりの優勝に導いたダブルエース。甲子園でも2人の絆で、強豪に挑みます。
■中越 石山愛輝投手(3年)
「他校の気持ちも背負っているので、自分だけではないという気持ちを背負って1勝ずつ積み上げていきたい。」
■中越 雨木天空投手(3年)
「最後の夏、愛輝と一緒に笑って終われるように頑張りたい。」
中越の初戦は、13日の第2試合・午前10時30分開始予定です。