2025.08.18【夏の甲子園】「勝利の女神」3年生唯一のマネージャーと選手の絆:7年ぶり出場の中越【新潟】
3年生唯一の女子マネージャー・石綿沙紀乃さん
7年ぶりに夏の甲子園に出場した『中越』は、強豪・関東第一と対戦し惜しくも敗れはしましたが、最後まであきらめないプレーを見せてくれました。甲子園を目指してきたのは、選手たちだけではありません。
3年生唯一の女子マネージャー・石綿沙紀乃さん。
仲間や保護者の間で、ある愛称で呼ばれています。
■中越選手たち
「女神です。」
「女神と呼ばれていて。」
「勝利の女神って呼ばれています。」
■中越 清水悠利選手(3年)
「ずっと笑顔で気の利いた行動をしてくれて、自分たちの支えになって野球に集中できている。」
■中越 本田仁哉監督
「ずっと〝勝利の女神〟と言われていて、雰囲気や笑顔・明るさを持っている。」
■中越マネージャー 石綿沙紀乃さん(3年)
「選手の勝ちのためのサポートになればいいと思って。ちょっとしたことでも手を貸せるのであれば手を貸して、少しでも練習に集中できるようにすべてをかけてやってきた。」
笑顔のサポートで7年ぶりの県制覇に貢献した〝中越の勝利の女神〟。これまでの2年半、決して順風満帆ではありませんでした。
■中越マネージャー 石綿沙紀乃さん(3年)
「最初は野球部の在り方など今までいた世界と全然違うと思って、そこに自分の思いが追いついていなかったのも大変でしたし、やめたいと思ったことはあります。」
心が折れそうになったとき、支えてくれたのは『仲間たちの存在』でした。
■中越マネージャー 石綿沙紀乃さん(3年)
「去年の誕生日にピンク色のバットをもらって、本当に人生最高の誕生日でこれ以上ない幸せを感じました。選手が「沙紀乃がいないとだめだと」と気持ちも直接伝えてくれて、私もこのチームで貢献したいと思った。〝勝利の女神〟になるためには甲子園中に私の声を響かせて、選手の心に響かせて少しでも力になってくれたらと思う。」
仲間と支えあい、たどり着いた『夢の舞台』。宝物も持ってきました。
■中越マネージャー 石綿沙紀乃さん(3年)
「このバットとともに3年生の思いも乗せて絶対に勝ちたい。」
しかし、最後はダブルプレーで試合終了。
■中越マネージャー 石綿沙紀乃さん(3年)
「3年生と甲子園に行けて、みんなと笑って終われたことが何よりの幸せです。言葉じゃ表せないほど大きな一生の宝物を得たような思いでいっぱい。ここまで私のことも受け入れてきてくれたことを、素直にありがとうと言いたいです。」