2025.08.20「30年間なかった」「天から何か降ってきたみたい」コメ農家から驚きの声、JA仮渡し金大幅増額【新潟】
仮渡し金の増額についてコメ農家は
異例の引き上げに、農家からは歓迎の声が聞かれました。JA全農新潟県本部が、この秋収穫される県産米の仮渡し金の大幅な増額を発表したことに対し、出荷する農家は「天から何か降ってきたみたい」と驚きの声を上げました。
■コメ農家 大淵賢さん
「長い穂がついてまして、今のまま行けば心白は少ないんじゃないかと。」
長岡市川口地域の大淵賢さん。4.2haの田んぼで、主にコシヒカリを栽培しています。8月上旬の出穂期に雨が降って気温が下がったことで、イネは順調に生育しています。
仮渡し金の増額については-
■コメ農家 大淵賢さん
「内心は飛び上がりますよ、やっぱり。」
仮渡し金は、農家がJAにコメを出荷した際に支払われる前払い金です。LA全農県本部が発表したコシヒカリの仮渡し金は、魚沼産が3万2500円、一般が3万円など、去年に比べいずれも1万3000円アップ。他の銘柄も含め異例の引き上げとなりました。
大淵さんは、収穫したコメの大部分をJAに出荷していて、引き上げの効果は非常に大きいと話します。
■コメ農家 大淵賢さん
「上がるとは言っていたけど、それほど大幅に上がるとは想像してなかったから個人的にはコメントできないほど嬉しい。だって、30年間なかったんだから、ここにきて天から何か降ってきたみたいな話。」
近年、肥料の高騰と機械類のコスト上昇により収入面は厳しい状況が続いていました。
■コメ農家 大淵賢さん
「我慢比べみたいなところもありましたので、おととしは魚沼も2万で売れれば良い世界でしたから。」
一方で、この値段が消費者に受け入れられるのか、来年以降もこの水準が続くのかなど不安もあるといいます。
■コメ農家 大淵賢さん
「(来年以降の仮渡し金について)何の保証もない、今のところは。またコメが余れば値段が下がるし、もしかしたら今年1年で終わっちゃうかもしれない。」
収穫が近づく中、今後のコメ消費の動向が注目されます。