2025.08.21新米価格への影響は?仮渡し金増額に農家「乱高下されるようだと・・・」【新潟】
南魚沼市のコメ農家・廣田大造さん
仮渡し金の大幅な増額は、家計にどのような影響を与えるんでしょうか。仮渡し金は、JAにコメを出荷した際に支払われる前払い金で、大幅なアップは農家の収入につながります。一方、気になるのは新米価格への影響です。
■農tist 廣田大造さん
「今年は全体的に収量は例年よりあるんじゃないかなと思って。」
南魚沼市のコメ農家・廣田大造さん。22haの田んぼで主にコシヒカリを栽培しています。一部のコメをJAに出荷するため、仮渡し金の増額を歓迎します。
■農tist 廣田大造さん
「予想よりも上がったなというところで、ありがたいといえばありがたい。」
仮渡し金は、農家がJAにコメを出荷した際に支払われる前払い金です。JA全農県本部が発表したコシヒカリの仮渡し金はいずれも3万円を超え、去年に比べ1万3000円アップと異例の引き上げとなりました。JAに出荷する農家にとって、今回の引き上げは収入アップにつながります。
■農tist 廣田大造さん
「毎年、農機具は上がるし、燃料代も上がるし、肥料代も維持管理や使ったときの経費も上がっているという状態です。」
コメの生産コストが上がる中、仮渡し金の増額は追い風としつつ価格の動向を冷静に見る必要があると指摘します。
■農tist 廣田大造さん
「長期的に見て乱高下されるようだと、経営として安定的な売上が見込めない。お客さんに対しても『また値段が下がりました』『上がりました』という説明をしなきゃいけないのはちょっと大変ですよね。」
廣田さんは、この秋に収穫するコメの5割を自社で販売し、3割をJAに出荷。残り2割を他の業者に出荷する予定です。