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2025.08.29【特集】新潟市本町通で100年味を守る餅屋3代目の思い「真保餅屋」【この町で~愛される老舗~|新潟】

【特集】新潟市本町通で100年味を守る餅屋3代目の思い「真保餅屋」【この町で~愛される老舗~|新潟】
新潟市で100年つづく餅屋さんの3代目の思いを取材
新潟市で100年つづく餅屋さんの3代目の思いを取材しました。

豆大福・あんのかかった焼き団子に正油おこわなど、どこかなつかしい味が店頭に並ぶのは、新潟市中央区本町通の商店街・フレッシュ本町にある大正13年創業の餅店『真保餅屋(しんぼもちや)』。

真保餅屋の3代目・真保隆さん。7年前に100年近くつづくこの店を継ぎました。

朝4時-
餅屋さんの朝は、もち米を炊くところから始まります。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「これで3升、約4.5kg使う。その日によって違いますけどね。」

一日につく餅は約10kg。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「これはみんな兼用で、店に売る餅もあるし大福とか豆餅にも。」

餅のほかにも大福や団子・おこわなど、主にもち米をつかった商品を販売しています。こだわりは〝あんこ〟。あずきの粒が割れないよう形を残しながら下ゆで。煮汁を変えて、さまざまな硬さのあんこを煮ます。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「これは大福、麦饅頭とか(用のあんこ)。(あんこが)ゆっくり落ちるぐらいまでの硬さに練って。」

最近の人気は『草ぼたもち』。5年ほど前、スーパーに商品を卸しはじめたときに販売を始めました。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「(お客さんからは)昔食べた味、懐かしい味だとか、子どものころ食べたというお話を。」


お店の開店は7時-
餅に大福、やきだんご、正油おこわに、おにぎりまで。商品が次々に並べられていきます。店頭に立つのは妻の小百合さんです。開店から15分、早くもお客さんが。

■常連客
「朝食に食べるおにぎりと豆餅を買いました。今日はサケ(おにぎり)にしました。」

■真保餅屋3代目の妻・小百合さん
「主人の母のときから、ずっとおにぎりつくっていた。(昔は)朝はやくから開いているお店がなかった。朝ごはんとかごはんが足りないと、買いに来られた方が結構いらっしゃった。」

いそがしい朝の助けになっていました。
真保餅屋の創業は大正13年。初代が現在の場所に店を出しました。かつての商店街は活気に満ちあふれていたといいます。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「昔のお盆8月12日ぐらいの時は、ぎっしりお店が出ていました。露店も。夜店が出ていたので、夜の8時とか9時とかまでお店が開いているような地域でしたね。」

3代目の隆さんが店に入ったのは22歳のとき。父・信二さんの背中から技術を学ぶ日々でした。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「夜中から起きて結婚式の赤飯とかお葬式の正油おこわ(の注文)がすごい量来て常に忙しかった。」
「もう父が師匠でしたので結構聞くと怒る。職人気質の人であんこの練り方とか、目で盗めとそういう感じの人でしたね。」

こちらは、25年ほど前の新潟市餅業支部組合の名簿。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「1999年のリスト、今は赤い線の店しか残っていないんです。」

新潟市に43軒あった餅屋さんも、いまでは12軒ほど。
経営環境が厳しくなる中、7年前に父・信二さんが亡くなり店を受け継いだ隆さん。先代からの技術を継承しつつ、時代にあわせて工夫を重ねています。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「昔はほんと大量に煮ていたんですよ。1週間分ぐらいとか。最近もうちょっと回転早くするために、少しずつ煮て新鮮さを保つ。おいしいですね。やっぱり小豆の風味がするので。」

一度にたくさんのあずきを煮るのではなく、必要な分をつくることでより風味の強いあんこを提供できるようにしています。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「父の残してくれたもの。笹団子と正油おこわ。もちの製法はあまり変えていない。」

〝変わらないこと〟と〝変えたこと〟。
店の歴史を現代に合わせてつないでいきます。


お盆休み中の15日-
帰省客や観光客が訪れていました。

■東京から帰省
「帰省するたびにここで買って、関東の方だとこの正油おこわはない。やっぱり私にとっては、ふるさとの味。」

■東京からの観光客
「おいしいです。笹の香りがします。」

■常連客
「今日はぼたもち。ほどよい甘さと微妙な塩加減と歯ごたえ。」


訪れる人がショーケースの商品を選ぶ中、店の軒先でお客さんが食べていたのは・・・『かき氷』!

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「2020年のコロナ、何かしなくちゃいけないってことで『かき氷』始めました。」

新型コロナ禍に軒先にテントを出してかき氷の販売を始めました。20種類のシロップから選べる豊富なラインアップに。おすすめは、自家製あんこがのった〝抹茶白玉みるくあんこ〟です。

■入澤芽生記者
「いただきまーす!冷たいふわふわのかき氷に、この粒立ったあんこが合っていてすごくおいしいです。」

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「常連の方もいらっしゃいますし、お団子とか買っていただけるので、やって良かったなと思っています。」

隆さんは、新たな取り組みを通して、自身が子供のころに比べて静かになった商店街に活気が戻ればと希望をもっています。

■真保餅屋3代目・真保隆さん
「ここまで衰退してしまうと、昔までの勢いで繁盛している商店街にするのは相当大変なことだと思います。今まで市場とか商店街に育ててもらっているので、恩返しという意味でも何かしらできればいいなと。」
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