2025.09.08石破総理退陣表明に…自民党議員は「意義のある決断」、立憲は総裁選注視:県内関係者の反応【新潟】
自民党総裁選は10月4日に投開票が行われる方向で最終調整
石破総理大臣は、7日に自民党総裁を辞任し退陣する意向を表明しました。県内の自民党関係者からは、意義のある決断という声が上がる一方で、野党の国会議員は総裁選の行方を注視しています。
■石破茂総理大臣
「このたび私は自由民主党総裁の職を辞することといたしました。」
7日夜に会見を開き、退陣を表明した石破総理大臣。決断について「トランプ関税に関する交渉が一区切りついた今こそしかるべきタイミング」とした上で、8日に予定されていた総裁選前倒しの意思確認について「党内に決定的な分断を生みかねないと考えた」と話しました。
突然の発表に街の人はー
「残念。堅実にやってくれているから。」
「もうちょっと仕事してくれると思っていたが期待外れだった。」
「(新総裁には)人気とかじゃなくて、勢いがあって党内をまとめられて、野党と協力して政治をやっていける人になってほしい。」
総裁選の前倒しを要求する考えを表明していた自民党の斎藤洋明衆院議員は、今回の決断について―
■自民党 斎藤洋明衆院議員
「改革の出発点はリーダーが自ら責任を明らかにすることだと思っていますので、そういった意義はあると思っています。」
一方で、総理の退陣はあくまでスタートだと強調しました。
■自民党 斎藤洋明衆院議員
「石破総裁がお辞めになって新しい総裁になったからといって、国民に自民党を支持していただけるという状況ではありませんので、口でいうだけじゃなくて政策で結果を出して初めて自民党への信頼は回復する。」
前回の総裁選では、小林鷹之元・経済安保担当大臣の推薦人となった斎藤議員。総裁選への対応については候補者が出そろって、訴えを聞いた上で判断したいとしています。
7月の参院選直後に、石破総理の退陣を求める申し入れを行っていた自民党県連。総裁選前倒しの要求を8日に機関決定をする予定でした。
■自民党県連 岩村良一幹事長
「私どもは退陣要求しておりましたので、新しい総裁を選ぶ総裁選挙に向かっているので混乱はない。」
2024年の衆院選、2025年7月の参院選と続けて自民党の候補が敗れ厳しい選挙が続く中、岩村幹事長は「安定した組織の立て直しを待つ」とトップ交代による風向きの変化を求めています。
■自民党県連 岩村良一幹事長
「分かりやすい政策というものではありませんでしたよ。ということをいい続けてきたので、新しい総裁を選考するにあたっては組織の立て直しと共に、国民にささるような政策を打ち立てていただきたい。」
一方の野党。
立憲民主党の西村智奈美県連代表は「党内の反石破の動きに引きずり降ろされた印象」とした上で、参院選の結果は石破総理だけの責任だったのかと疑問を呈します。
■立憲民主党県連 西村智奈美代表
「裏金の問題であったり、そういったことが積み重なっての今回の参院選の結果になったと分析できるのであれば、決して『トップを変えてそれで終わり』ということではないはず。自民党の体質が変わっていないことのあらわれではないかと思う。」
県連幹事長の米山隆一衆院議員は、新総裁誕生による支持率上昇を警戒。「準備をしっかりしなくてはいけないのは立憲民主党も同じ」と話します。
■立憲民主党県連 米山隆一幹事長
「立憲民主党自身もちゃんと自分たちのスタンスを打ち出すってことをしないと、次は本当に埋没してしまう。ちゃんとわれわれが提示する未来像を示しながら、技術的にも現代の選挙に即応した体制を作っていきたい。」
自民党総裁選は10月4日に投開票が行われる方向で最終調整に入っていて、9日にも決定する見通しです。