2025.09.22被災乗り越えにぎわい復活へ 被災した店も出店:魚沼市商店街火災まもなく2年【新潟・魚沼市】
2024年から復活『ヘソ市』
2023年9月に魚沼市で起きた商店街火災からまもなく2年です。被災した商店街では21日、にぎわい復活に向けた祭りが開かれました。再起を目指す町を取材しました。
2023年9月26日、魚沼市の南本町商店街で未明に発生した火事は5つの店舗や住宅など13棟を焼きました。
被災からまもなく2年-
21日、商店街には多くの人の姿がありました。長年開かれていなかった『ヘソ市』という祭りを復興の景気づけに2024年から復活させたのです。被災した店も露店を出していました。
どらやきを売るこちらの店はー
■お客さん
「おいしいですよ。来ると若井さん家、あとお赤飯と。」
「おいしい。」
和菓子と餅の店を営む若井さん。店の被害は軽かったものの、上の階にあった自宅を焼きました。
■若井菓子餅店 若井文康店主
「仕事は割合さっさと(再開)できていたので。もちろん住めなくなったり『いっぱい2階にあったものが燃えた』みたいな感じはあるけど。」
生活の場を奪われながらも、3週間後には営業を再開。この2年、懸命に店を続けてきました。
■若井菓子餅店 若井文康店主
「上の階が燃えだしたときはもう終わりかなとほんとに思いましたけど、ありがたいことに水浸しにはなりましたけど仕事ができていますので。」
老舗生花店の『清花園』も、火災の9日後には焼けた建物で再開。2024年12月にようやく再建工事が終わり、リニューアルオープンを果たしました。
■清花園 杵渕豊社長
「以前の売り上げにようやく戻ってきた感じですね。ようやく店の方が設備が整ってきたので、十分な仕事ができるようになってきて本当にありがたい。」
仮店舗に移っていた『理容アンドー』も新店舗が完成。2月から元の場所で営業再開しています。4月には、市の生涯学習センターが商店街の中に開設。本格的なにぎわい復活に向けて、町の人は前を向いています。
■南本町商店街協同組合 稲津厚理事長
「火事の後みんなの気持ちが沈んじゃって、なんとかあげようと(復活させた)。『ここいら』ができて若い人の流れが来た。なんとか力にして復活していきたいなと考えています。」