2025.10.01燕市の吉井金型製作所が業績悪化で事業停止・自己破産申請へ 負債は約1億9000万円【新潟】
燕市の吉井金型製作所
燕市で金型設計・製造する会社が事業を停止し、今後 自己破産を申請する予定であることがわかりました。負債額は約1億9000万円です。
民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、燕市の(株)吉井金型製作所は1985年に創業し、1986年7月に法人改組され、主に金属加工向けを中心とし自動車関連やキッチンツールなどの金型を製造していました。絞り型・単発型・曲げ型など各種プレス金型に対応し、なかでも深絞りや異形状等の難しい形状の絞り型を得意としており、2016年12月期には年売上高約1億7123万円を計上していました。
しかし、近年は得意先が製造拠点を海外に移したことや地場産業の落ち込みなどにより業績低迷が続いていたほか、熟練職人の離職もあって作業効率が低迷していたことなどから2024年12月期の年売上高は約9500万円にまで減少していました。また、欠損が連続していたほか、債務超過が続くなど財務面が脆弱で厳しい経営環境を強いられていました。
その後も業況は回復せず資金繰りが限界に達したことから事業継続を断念しました。負債は、2023年12月期末時点で約1億9000万円ですが、変動している可能性があります。