小学生に船の仕事に興味を持ってもらおうと、フェリー体験乗船が村上市で開かれました。

村上市立神納小学校の5年生と6年生・58人が乗り込んだのは、粟島汽船の『フェリー ニューあわしま』。体験乗船は、未来の船員を育てたいと全日本海員組合などが企画しました。

船を操縦する操舵(そうだ)室では、汽笛を鳴らしたりキャプテンキャップをかぶったりと乗組員の気分を味わいます。揺れる船内で、荷物を固定するためのロープの結び方も体験。体重をかけてもほどけない結び方に真剣な表情で取り組んでいました。

また、現役の航海士が「海でしか見られない景色がある」などと仕事の魅力を語ると、児童は興味深く聞き入っていました。

■児童
「船の内部の構造がとても気になっていた。今日ここで知れてよかった。」
■児童
「なかなか体験できないフェリーの中を色々行っておもしろかった。」
■児童
「船を運転するのが楽しそうでやってみたいと思った。」

■全日本海員組合 田中伸一組合長代行
「私も小学生のころに体験乗船をして、船乗りになった。子どもたちが知らないことを知るときの好奇心とか、(船の仕事に)興味を持ってくれる子がきっと出てくると信じている。」

こうした取り組みは全国で行われ、7000人以上の児童や生徒が参加しています。