2025.10.20緊急銃猟出動で8000円支払う制度新設、新発田市で102件の痕跡など 市街地でのクマ目撃も【新潟・新発田市】
他の自治体でも報酬を増額する対応を実施
自治体の判断で発砲を許可する『緊急銃猟』が先週、宮城県で初めて実施されました。新発田市では『緊急銃猟』で出動した場合、猟友会員に8000円を支払う制度を新設しました。
10月15日、宮城県仙台市では住宅街にクマが出没し、全国で初めて緊急猟銃により駆除しました。仙台市は、住民に危険が及ぶ可能性があるとして、9月改正された法律に基づき市街地での緊急の銃猟使用を許可しました。
■入澤芽生記者
「新発田市の山沿いの集落です。民家の裏手にあるこちらの柿の木には、クマが登ったとみられる爪の跡が残っています。」
新発田市では今年度 クマの目撃や痕跡の情報が102件寄せられ、そのうち3分の1近くが市街地や民家の敷地内での出没だということです。市は2024年、AIを搭載したカメラを市内4カ所に設置。クマが認識されると市の職員に通知されます。
■新発田市農林水産課里山保全係 下村拓実主事
「人の生活圏の近く、クマに来てほしくない場所に設置しております。」
新発田市は緊急銃猟制度の成立に伴い、猟友会との連携を強化。8月には、猟友会や警察などと合同で訓練を実施しました。
また、今年度から猟友会への日当を3000円から5000円に増額。さらに緊急銃猟の対応で出動した場合は8000円の日当を支払います。
■新発田市農林水産課里山保全係 下村拓実主事
「市街地で発砲していただくと責任であったり負担感も大きくなると感じておりますので、それを踏まえて日当の方をあげさせていただいたところでございます。」
長岡市でも、今年度から時給に加えてクマ1頭の捕獲につき2万円を支給するなど、他の自治体でも報酬を増額する対応を行っています。