2025.10.28村上のサケが獲れない・・・漁獲量が10分の1に 水温が影響か【新潟・村上市】
不漁が続く村上市のサケ
村上市の三面川で秋の魚『サケ漁』が始まりました。しかし、漁獲量は例年の10分の1と不漁が続いています。
サケの一括採捕漁で有名な村上市の三面川。昨夜から降った雨でサケが川をのぼれないようにする柵「ウライ」が沈んでいましたが、約3.5kgのサケ2匹が落としかごに入っていました。
■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「昨日の夜から雨が強く降って、ウライ(柵)を越えての2匹なのでいいんじゃないかな。昨日は0匹でしたからね。」
2024年の同じ時期で比べるとサケの漁獲量は10分の1で、1週間で11匹しか獲れませんでした。水温の高さが影響しているのではと話します。
■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「いま言われているのが、海水温の上昇・温暖化の影響で水温が高くなってきているのでサケがのぼらないんじゃないか。」
サケの不漁により卵の数が減少し、例年800万匹ほどの稚魚を放流していましたが、2024年は180万匹にとどまったといいます。
■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「漁獲が減れば採卵する数も減るので、県内外から譲ってもらって(稚魚を)放流するときには増やしたい。」
三面川では、サケがうまく入るように水位を上げる仕組みを導入するなど新たな対策を実施。平田さんは「水温が下がるこれからの時期に期待したい」と話しています。