2025.11.20【柏崎刈羽原発】原子力規制委は非公開の臨時会合を開き対応協議、東電社員が秘密文書を無断コピーし保管【新潟】
花角知事は21日にも再稼働「容認」公表へ
このタイミングでまたテロ対策の不備が発覚しました。柏崎刈羽原発で東京電力の社員が、テロ対策にかかわる秘密文書を無断でコピーし保管していたことが明らかになりました。知事の再稼働判断を前に、原発を巡る動きも慌ただしくなっています。
原子力規制委員会が示した資料によりますと、2025年6月、東京電力の社員が柏崎刈羽原発のテロ対策にかかわる秘密文書を必要な手続きを取らずに、保管場所から持ち出してコピーし自分の机に保管していました。文書は決められた場所での厳重な管理が義務付けられていますが、この社員はほかにも同様の行為をしていたということです。
原子力規制委員会は20日、非公開の臨時会合を開き対応を協議しました。東京電力によりますと、現時点では社外への文書の流出は確認されていないということです。
一方、花角知事が21日にも再稼働容認の意向を公表するとみられる中、これを支持する動きも活発化しています。
19日は知事を支える自民党県議団が柏崎刈羽原発を視察。再稼働に向けた東電の取り組みについて説明を受けたあと、安全対策を見学しました。
■自民党県連 岩村良一幹事長
「セキュリティーの対策・改善の様子・追加検査を受けてからの組織体制の状況、これからの対応・役割分担についても今日確認した。」
視察後は、商工会議所など推進派の団体と意見交換を行いました。
さらに20日は自民党・東京都連の幹部が柏崎市を訪れ、新潟県連の幹部らと面会しました。
■自民党東京都連 菅野弘一幹事長
「東京都はまさに電力の大消費地。その中で政治を預かる都連の幹事長として(再稼働の)お願いに来た。」
県連側は-
■自民党県連 岩村良一幹事長
「知事が発表した後に議会対応を早急に進めるところまできている。」
■都議会自民党 小松大祐幹事長
「新潟県の現状や施設を見て、エネルギー問題のあり方について理解を深める努力を都民にも向けて進めていくという話ができた。」
自民党都議団は、小池都知事に新潟県の発展に向けた協力体制の検討や新潟への訪問を提言していく方針を示しました。
花角知事の会見は、21日午前の開催に向けて調整していましたが、関係者によりますと午後以降になる見通しということです。知事が自身の判断をどう説明するのか注目されます。