2025.11.28【サケ不漁】漁獲量が10分の1に・・・水温の上昇が関係か【新潟・村上市】
サケの不漁により卵の数も減少
サケのまち・村上市で冬の風物詩『塩引き鮭』を軒下に吊るす作業が行われました。一方で、サケの漁獲量が例年の10分の1と不漁が続いています。
■入澤芽生記者
「遡上するサケを捕獲するウライという柵があるのですが、川の水位が上がり今日は水の下に沈んでいます。」
サケの一括採捕漁で有名な、村上市の三面川。
サケが川を登れないように「ウライ」と呼ばれる柵を沈めていますが、川の水位が高く今日の漁は中止に。10月21日から漁が始まりましたが、10日ほどしか稼働できていません。
今シーズンの漁獲量は189匹で、2024年の同じ時期の2014匹と比べると10分の1程度です。
■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「1日にとれる量は1~2本、多くても5本くらい。」
さらに、サケの不漁により卵の数も減少しています。平田さんは、水温の上昇が関係しているのではと話します。
■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「3年前に稚魚を放流したときの水温が高かったんじゃないか。それで稚魚が生き残っているのが少ないんじゃないか。」
さらに、サケを提供する料亭にも影響が出始めています。
村上市の『能登新』は、サケ料理のフルコースを提供しています。
■能登新 山貝誠社長
「村上のサケを食べに来ていただけるところもあるので、産地にこだわってやっている。」
毎朝、三面川の漁協に行くのが日課ですが、最近はほとんどサケを仕入れることができていません。仕入れることができても、2倍近くの価格になることもあるといいます。
■能登新 山貝誠社長
「いまはまだうちの在庫量は大丈夫だが、来年は間違いなく足りなくなる。」