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2025.12.09三面川のサケの漁獲量激減「何かが違ってきている」10分の1に 稚魚放流にも影響【新潟・村上市】

三面川のサケの漁獲量激減「何かが違ってきている」10分の1に 稚魚放流にも影響【新潟・村上市】
12月にピークのはずが・・・「今日は6本」
この時期にピークを迎えるはずの村上市の『サケ漁』に異変が起きています。数年前から不漁が続いていましたが、今年の漁獲量は例年の10分の1まで激減。来年の稚魚放流にも影響が出る可能性があり、関係者は不安を募らせています。

古くから『サケ漁』が盛んな村上市の三面川。
遡上してきたサケをウライと呼ばれる仕掛けで取る「一括採捕漁」は、12月にピークを迎えますが・・・。

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「今日は6本。」

以前は一日に1000匹取れる日もありましたが、今年は12月に入っても一桁程度だといいます。

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「おかしいですね。ピークがなかったから、まとまって取れるというのがない。やはり何かが違ってきている。」

数年前から続くサケの不漁。今年は深刻さを増しています。
連鎖的に起きているのが『卵』の危機です。三面川では取れたサケから採卵し、毎年800万匹近くの稚魚を放流してきました。しかし、漁獲量の減少により近年は他県から譲ってもらった卵を孵化させた稚魚も放流していました。

ところが-

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「北海道・秋田・山形で(卵の提供を)お願いしていたけど、すべてどこも取れないので『キャンセルしてください』と供給してもらえなくなった。」

供給先として交渉していた3つの自治体から、12月2日に県を通して正式に「譲ることができない」と連絡が入りました。

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「うちで取れた10万(の卵)しかないので、ほんとに4年後が心配ですよね。」

来年の放流に向けて確保できる稚魚は10万匹ほど。放流した数が少なければ3~4年後に三面川に帰ってくるサケの数にも影響が出ます。

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「単年度だけ、その4年前に放流した稚魚が目標に行くときに何かあっただけだったらいい。そうすれば、来年帰ってくる魚は影響ないのかなと思うけど、それが毎年のことだったとしたらサケはもう帰ってこなくなるのか、ほんとに〝幻の魚〟になるのかと思います。」

伝統ある『サケ漁』の将来が危ぶまれています。
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