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2026.01.06営業終了のスキー場を復活させたIT社長「10年後も20年後もやっていけるように」オープン初日あふれた笑顔【新潟・村上市】

営業終了のスキー場を復活させたIT社長「10年後も20年後もやっていけるように」オープン初日あふれた笑顔【新潟・村上市】
営業終了のスキー場を復活させたIT社長
昨シーズンで営業を終了した村上市の『ぶどうスキー場』が、民間企業の運営で新たなスタートを切りました。赤字続きだった市営のスキー場は、どう生まれ変わるのか。オープンまで道のりを取材しました。

復活のスキー場で新雪を楽しむスキーヤーたち。元日にオープンした村上市の『ぶどうスノーリゾート』。

■胎内市から20代
「年に何回か(来ていた)もう滑れないかなと思っていたのでとても楽しみです。いっぱい来たい。」

初日から多くの人が訪れ、変わらないサービスにふれました。

■村上市民
「また来られるのがすごくうれしいです。」

昨シーズンで営業を終了した『ぶどうスキー場』に救いの手を差し伸べたのが、東京のIT企業・シンクファーストを経営する沼前純一社長です。ウィンタースポーツが趣味で、冬は毎週スキー場に通うほど熱い思いを持っています。

■シンクファースト 沼前純一社長
「スキー場をなくしたくないという思いが強くて、新型コロナ禍以降 バタバタとスキー場がなくなるなかでゆくゆくは経営みたいのができたらいいなと、5年くらい前から考えていて。」

ぶどうスキー場が開業したのは1988年。
県内でもっとも北にあるスキー場として村上市が運営していましたが、スキーブームの終わりとともに売り上げが減少・・・。事実上の赤字経営が続き、営業の終了が決まりました。


2025年3月-
『ぶどうスキー場』最後の日。
スキーヤーとして訪れていた沼前社長が感じたことがあります。

■シンクファースト 沼前純一社長
「滑ったときにいっぱい子供がいた、小学生や中学生が。その子たちが滑れなくなってしまうのは可哀想だなと思った。」

全長約2.7kmのロングコースと最大斜度30度の急斜面。スキー場が持つ長所に魅力を感じ、経営を引き継ぐことを決めました。

■シンクファースト 沼前純一社長
「1回滑って結構滑りごたえのあるスキー場だったので、急斜面で他にないスキー場だなと思ったのでもっと頑張ればお客さんも来てもらえて、売り上げも上がって利益が出るんじゃないかという考えもある。」


2025年10月-
沼前社長はスキー場のオープンに向け、草刈りをしていました。

■シンクファースト 沼前純一社長
「初めてやったんですけど、おもしろいですね、没頭しちゃいました。」

用意した資金は2000万円。経費削減のためできることは自らやります。
一緒に作業するのは、支配人として採用された飯山達哉さん。村上市でシーカヤック体験などの会社を経営するかたわら、3年前からぶどうスキー場のスタッフとして働いていました。

■シンクファースト 飯山達哉さん
「もともと4年前にスキーを始めた。当時スキーは全くできなくて、ここでスキーを覚えて地元の方が皆さんスキーを教えてくれた。その恩を返したい気持ちがすごく多くて。このままスキー場を潰してなるものかみたいな思いがあったので。」

スキー場の運営には、専門的な知識が求められます。沼前社長はぶどうスキー場で働いていた人たちを即戦力として雇用しました。リフトの準備も元従業員がいたためスムーズに進みました。

■10年以上ぶどうスキー場で勤務 小池一栄さん(56)
「今までやってきた経験があるので、できることは協力したいという思い。新しい経営の観点で新しいチャレンジして、良い方向に持っていってくれたらいいなと期待している。」

■5年以上ぶどうスキー場で勤務 太田智希さん(30)
「(復活を聞き)ウキウキした、好きなので、ここが。だから自分も滑れるし楽しいなって、そんな感覚。」

今後は、圧雪車のメンテナンスなども自社で行うことを目指しています。

■シンクファースト 沼前純一社長
「いま外注している部分を自前でできればコストダウンもできるので、スキー場は色々な業務がある。すぐ来てすぐできるわけじゃないので、長く勤めてもらい色々なことができるようになっていってほしいなと。」


冬の足音が聞こえ始めた12月上旬-
集客力アップに欠かせない準備が進められていました。

■シンクファースト 沼前純一社長
「おいしい。」

〝ゲレンデグルメ〟の試食です。
地元食材にこだわったメニュー約20種類をそろえました。おすすめは地元の精肉店から仕入れた『ホルモン』を使ったメニュー。

■富樫精肉店 富樫俊哉さん
「ぜひ地元の味なので、いっぱい滑ったあとにお腹を空かせてがっつり食べてほしい。」

調理を担当するのは、ぶどうスキー場の食堂を支えていた地元のお母さんたちです。丁寧につけ込んだ赤カブや大根の漬物。醬油ダレに漬けてじっくり煮込んだチャーシューは、開業当初から変わらない味です。

■菅原恵子さん(77)、渡辺久美子さん(78)
「みんなに喜んでもらって、いっぱい来てもらえるスキー場になってもらいたい。」
「スキー場がないと集落がさびれて。だから集落がまた活性化して、みんなが色々ワーワーするということが最高に良かったなという感じ。」

地元にとってスキー場は、人を呼び込む拠点。期待は膨らみます。

■葡萄集落 菅原典憲区長
「いままでのスキー場と変わったという目玉ではないけれども、そういう環境を社長にはつくってほしいし、そういうものを考えてもらいたい。」

■シンクファースト 沼前純一社長
「私はエンジニア兼経営者だけど、IT系の仕事でやっている経営者の面とスキー場でやる経営者の面、それほど変わらない。そこは同じ形でできるとは思っている。」


そして、元日-
前の日から30cm以上の雪が積もり『ぶどうスノーリゾート』としてオープンを迎えました。

■シンクファースト 沼前純一社長
「この日のために頑張ってやってきたので、本当にようやくオープンできるという感じでうれしく思っている。」

昨シーズンの来場者は、約1万3000人。
3年目には1万7000人まで増やすことで黒字化を見込んでいます。

■来場者(新潟市から)
「滑りやすくて楽しい。」
「昔からのスキー場なんでいいと思います。」

ぶどうスキー場の時代から30年以上通う赤島清一さん。オープンを心待ちにしていました。

■旧ぶどうスキー場開業当初から通う 赤島清一さん
「最高の気分です。(雪の)感触がいいし、待ちに待って1日からこの雪があるとはね、スキーできるっていうこと自体が最高です。シーズン券買いました。」

滑りを楽しんだ後は〝ゲレンデグルメ〟。
食堂もにぎわいを見せました。お母さんたちの手作りチャーシューも好評です。

■静岡から
「チャーシュー麺おいしいです、スープもおいしくて最高。」
■村上市民
「体の芯から温まる感じがして、すごくおいしいです。」

スキー場を含む一帯で停電が発生しリフトがとまるハプニングもありましたが、スタッフが連携して対応にあたりました。初日の来場者は300人あまり、三が日の3日間で約800人が訪れました。

■シンクファースト 沼前純一社長
「近くのファミリーの方もいらっしゃったので。結構来てくれてるんで良かったなと思ってます。去年以上にお客さんを呼んで黒字にして、10年後も20年後もやっていけるように。頑張っていきます。」
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