2026.01.21【特集|変わる海と生きる②】〝魚のまち〟大きな課題・・・後継者確保へ「見慣れない景色に感動」寺泊で漁師目指す若者【新潟】
長岡市寺泊の漁協と漁師を目指す若者たちを取材
2回にわたって海の変化を見つめるシリーズ企画。
2回目は、全国的に漁師の担い手が減り続けるなか、後継者の確保に乗り出す長岡市寺泊の漁協と漁師を目指す若者たちを取材しました。
「魚の市場通り」として全国的に知られる長岡市寺泊。この〝魚のまち〟は大きな課題を抱えています。
■寺泊漁業協同組合 平松要介さん
「漁師の高齢化で担い手・後継者が不足。20~30年前は約300人漁師がいたがどんどん減少して、寺泊は約40人になっている。」
全国の漁業就業者数は12万1389人(2023年)、減少傾向が続いています。寺泊漁協では、2015年から「漁師になりたい人」を全国から募集し、10年間で11人を受け入れました。
そのうちの3人、群馬県出身の野口弘人さん、群馬県出身の星野哀夢さん、神奈川県出身の鈴木賛市朗さんです。
■群馬県出身 野口弘人さん
「(Q.漁師を目指したきっかけは?)柏崎市石地に別荘があって、小さいころよく遊びに連れて来てもらって。釣りを覚えて魚で稼げたらいいなと思った。保育園児のころから漁師なりたいと思った、やっと夢がかなった。」
■群馬県出身 星野哀夢さん
「魚が好きで、料理人・寿司職人になりたいと思っていた。自分で取ったほうがかっこいいなと思って。」
■神奈川県出身 鈴木賛市朗さん
「おばあちゃんの家がこっちにあるのが一番のきっかけ。田舎に住むこともあこがれていた。だったらこっちでやろうかなと思って漁師を始めた。やっぱり食べたときが一番感動する。」
3人を乗せた船が漁場へ-
沖合5~10kmの場所に定置網がしかけてあります。船を操縦するのは、キャリア18年の石井隆将さんです。
■招福丸 石井隆将さん
「県外の人が漁師に夢や希望を持って来てくれている。世代の入れ替えでどんどん若い人を入れている。ここを選んでくれて感謝している。」
『招福丸』の漁法は、「定置網漁」。あらかじめ仕掛けておいた網に回遊性の魚がかかります。従来の漁師は親から子へ船や技術を受け継ぐのが一般的でしたが、3人は会社員のように先輩から学びます。「給料制」のため収入の心配もありません。
経験を積んだ後に自分の船を持ち独立するかどうかを決めます。
「サバだらけ、小さいサバがいっぱいいます。」
魚は鮮度が命。手際よく選別し、氷水のなかに入れていきます。
3人にとって漁師の魅力とは-
■神奈川県出身 鈴木賛市朗さん
「もうすごい。活気があって良いです。楽しい。見慣れない景色に感動する。汗水たらして取った魚と味が違う。」
■群馬県出身 星野哀夢さん
「毎日 漁が楽しい。自然相手なので、毎日景色も違うし風景も違うので、それがやっぱり醍醐味(だいごみ)。」
■群馬県出身 野口弘人さん
「この世の中で一番デカい職場。取った魚をおいしい状態で食べられるのが良い。取った魚がお金になって、いろんな人が食べてくれるのが良い。」
一人前の漁師を目指して、3人の修行は続きます。